いよいよ開幕のFIFA ワールドカップ 2022。9月、私たちはフランスで新たな挑戦をする伊東純也選手を密着取材しました。所属するクラブで好調を維持している伊東選手。持ち味であるドリブル突破は日本代表の大きな武器になっています。11月6日放送のサンデースポーツでは、中澤佑二さんに伊東選手について解説していただきました。
スポーツ×ヒューマン “ドリブル突破”で世界の壁を打ち破れ~サッカー伊東純也 ※別タブで開きます
配信期限 : 11/25(金) 午前1:49 まで
伊東選手「勝たせられるように頑張ろうかなと思ってます。」
伊東選手の武器はドリブルでの縦への突破。そこからクロスボールを上げてチャンスを作る。圧倒的なスピードで一瞬にして相手を置き去りにする、それが伊東選手のドリブルの真骨頂。
中澤さん:難しいことをするのではなくて、シンプルなことを確実に遂行する力ですよね。相手ディフェンスが縦にいかせないようにケアする中、得意であるスピードを最大限に生かして仕掛けるという自信がすごいと思いますよね。
伊東選手
縦に突破してクロスをあげるところが一番の強みだと思います。(相手との)距離が空いていたら何でもできるんで。
伊東選手の代名詞ともいえる高速ドリブル。実は怪我をした日本代表の中山雄太選手との個人練習で磨いてきました。
柏レイソルでチームメートだった2人。今年8月、伊東選手のドリブルがなぜ止められないのか、その秘密を語ってくれました。
中山選手 縦に突破するっていう形は、彼自身右側に抜けることが多いですが、何度か左に行くふりをして、ディフェンダーが内側に若干重心を乗せたところを作り出してから外に逃げる。その切り返しを重ねる上であまりスピードが落ちない。それができるからこそスピードが生きているのか分からないですけど、それは非常に彼の特徴なのかな。
伊東選手 めちゃくちゃ近いところや、めちゃくちゃ狭いところを、雄太といろんなシチュエーションでやったりしていたので。それはプラスになっているかなと思いますね。
中澤さん:この攻撃と守備の1対1の練習というのは、僕のときもやってたんですけど、伊東選手と中山選手がお互い1対1をやることによって、すごく効果があったんじゃないかなと思います。
中川キャスター:上原さんも現役時代バッターと一緒に個人練習をしたことなどありましたか。
上原さん:ブルペンですよね。ブルペンで自分のボールの軌道を確認してもらうというところでバッターの反応、そしてキャッチャーの反応、この2つをよく見てもらっていましたけどね。
豊原キャスター:やっぱり違う視点というのは大事なんですね。
新天地フランスでの挑戦
今年の夏に更なる成長を求めてフランスのクラブに移籍。新天地で新たな武器を身につけています。縦への突破を得意とする伊東選手、そのプレーにある変化が。持ち前の高速ドリブルに加え、カットインを磨いているのです。縦へのトップスピードから急激な方向転換です。
中澤さん:これはディフェンスからすると選択肢がいっぱいありすぎて、絞れないんですよね。縦へもあるし、横もあるしっていうところで。
さらに得点力も上がっています。これまでサイドでのプレーを得意としてきた伊東選手、フランスではよりゴールに近いポジションを任されることが多くなっています。その期待に応えて今シーズンここまで10試合に出場し4ゴールを決めています。
中澤さん:これまでチャンスメイクを得意としていた伊東選手ですけど、チームの勝利に導くゴールを決めていますから、ワールドカップでもあると思います。日本代表でも、伊東選手がサイド以外のポジションができることで戦術の幅が広がることにもつながると思います。けが人が多い中で伊東選手のそういったところが勢いも生むと思いますし、新しいオプションにつながる可能性はありますよね。
豊原キャスター:けが人などの不安材料が多い中、伊東選手のような存在がいてくれるのは心強いんじゃないですか。
中澤さん:もう一緒にやっている選手たちはすごくうれしいと思いますし、伊東選手の成長っていうところが、日本代表の成績に関わってくるかなと。伊東選手、頑張ってください。