大相撲初場所初日 宮城野親方が新たな相棒と共に“実演解説”!!

NHK
2023年1月11日 午後3:14 公開

125年ぶりに一横綱一大関で迎えた初場所。横綱・照ノ富士の休場で、大関以上は貴景勝ただひとり。そんな初場所初日、元横綱・白鵬の宮城野親方が注目の取組を実演解説してくれました。

注目取組その①大関 貴景勝 vs. “史上3組目の兄弟同時三役”小結 若元春

まずは大関 貴景勝、先場所優勝決定戦に進み、今場所の成績次第では横綱昇進が諮問される可能性も。宮城野親方の独自採点ではパワーと突き押しが満点評価。
初日の相手は、新小結の若元春、関脇・若隆景とともに史上3組目の兄弟同時三役に。親方は四つ相撲などを評価しています。
押し相撲対四つ相撲の結果は!?

結果は押し相撲を得意とする貴景勝が勝利。
ここで登場したのが宮城野親方の新たな相棒“日曜鵬”。関節が自在に動くことが特徴です。

宮城野親方:これでわかりやすく解説できると思います(笑)

宮城野親方:若元春は左手を差して右手で貴景勝を引っ張り込もうとした。貴景勝は引っ張り込まれて自らも差してしまうと負けてしまう。そこで貴景勝は突きと押しで若元春の左手を防いだ。

宮城野親方:左手を防がれた若元春は思わず突っ張りに変えた。そこを貴景勝が横からいなして押し出し。本当にうまく取りました。しっかり見て、行きすぎず守り過ぎずという相撲は私の考えですけど、これができるのが横綱大関なんですね、それが今日の貴景勝はできていた。

注目取組その② “宮城野親方絶賛の相撲” 関脇 豊昇龍

そして宮城野親方が素晴らしい相撲を見せたというのが関脇・豊昇龍。先場所11勝、大関昇進に向け足固めとしたい場所。初日の相手は翔猿でした。

目にもとまらぬ速さで豊昇龍が寄り切り。この一番のポイントは!?

宮城野親方:実はよく見ると翔猿も右手で張り差ししているんですよ。翔猿の張り差しが空振りしているんで、豊昇龍の張り差しで翔猿は顔を右に向けたんですね。そうするとまわしが近くなってきます。そこから一気に取ってやっていったっていう、最高にスピードある良い相撲を取りました。

ここで親方からもう一つポイントが。

宮城野親方:横綱・千代の富士さんみたいにもっと左上手を浅く取ってほしい。相手のへその下くらい。まだちょっと上手が深いんで、これをもっと浅くすることで引き付けも効きますしスピードが乗っていきますから。土俵際の逆転負けとか取りこぼしがなくなっていくんですね。そうすると段々と型にはまっていき大関も近くなる。

宮城野親方が今年の大相撲にかける期待は!?

宮城野親方:私はやっぱり横綱大関がしっかりした活躍をすることで見ている方も見に来ているお客さんも、やっぱり横綱大関は強かったって思えるものを見せてほしいなと思います。

宮城野親方は1月15日のサンデースポーツにも出演予定!中日を終え後半戦へと向かう初場所、注目の取組を徹底解説していただく予定です。