近藤春菜「お互いが“幸せになれる空間”がお笑い」

NHK
2022年9月26日 午後11:19 公開

2004年にデビューしたお笑いコンビハリセンボン”のツッコミ担当の近藤春菜。 相方の箕輪はるかと繰り広げる、ゆる〜い女子トークが人気だ。
 

お笑いのみならず、俳優として朝ドラや大河でも活躍。どんな場にもしっくりなじむマルチプレーヤーの春菜。“お笑い”に対してのときめきを語る。

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こんまり:春菜さんといったら「じゃねーよ!」ネタの印象があるんですけど、このネタってそもそもどういうきっかけで出来上がったんですか?
 

春菜:ありがとうございます。

私の記憶だと、ロンドンブーツさんがMCの番組に出た時に私は2年目だったので、まあ誰も知らないわけですよ。だから何か印象を残さなきゃと思って「『渡る世間は鬼ばかり』の幸楽のお父さんに似てるって言われます」って自己紹介してから、淳さんが私を指してくださる時に「角野さんどうなの?」みたいに言ってくださったんです。

でもその当時、やっぱり私オウム返ししかできなかったので「角野卓造じゃねえよ!」って言ったらウケて。そこからもう、ずっと18年ぐらい言わせてもらってます。
 

こんまり:今でも、新しいネタって届きますか?
 

春菜:1年にひとりは必ず…。
 

こんまり:すごい!
 

春菜:東京オリンピックのときは、アメリカのスケートボード代表のアラナ・スミス選手という方がそっくりで。私、たまたま家でテレビで「スケボーおもしろいな」と思って見てたら、「(自分)出てたっけ?」と思うぐらいに似てらっしゃる方がいて。

なんか、自分でもアンテナ張ってるっていうか「うわぁ、また出てきてくれた!」みたいな。
 

こんまり:面白いですね。あまり聞いたことのないネタ作りの方法というか。
 

春菜:私もこんなに自分の顔が、世界の、中年男女平均顔と思ってなくて。
 

こんまり:周りの人が気づいてくださって、それによって広げられた“春菜さんの魅力”ということなんですね。
 

春菜:ありがたいことに私の「○○じゃねえよ!」は人から振ってもらわないと発動しないことなので、すごくありがたいです。
 

こんまり:春菜さんならではの“お笑いのこだわり”はありますか?
 

春菜: “人を傷つけないような笑い”をしたいなって思ってて。
 

こんまり:面白くはあるけど、傷がつかない…。
 

春菜:そうですね。あと、何か人それぞれ、1日のうちに色々あると思うんですけど、ふっと笑って“楽になれるような笑い”をしたいなって思ってます。
 

こんまり:お客さんが笑ってる姿が、春菜さんにとってはすごく幸せだから。
 

春菜:本当に私にとってすごく幸せだし、笑うってことでお客さんも幸せになる。お互いが“幸せになれる空間”がお笑いだなと思うので、そこはすごく大事にしてますね。
 
 

2022/9/26 スイッチインタビュー「近藤麻理恵×近藤春菜」EP1より