小倉ヒラク「新しいものを作ることは “温故知新”だと思う」

NHK
2022年5月2日 午後11:20 公開

微生物が有機物に働きかけることで生みだされる発酵食品。

素材そのものの持ち味を引き出すだけでなく、その健康効果にも関心が高まっている。

発酵を新たな形で発信しているのが、“発酵デザイナー”という少し変わった肩書きを持つ小倉ヒラク。「時間が育む発酵の世界」を日本各地で体感している小倉が、今を生きる人間として導き出している“一つの答え”とは。(2022年5月2日の「斎藤工×小倉ヒラク EP1」より)
 


小倉:発酵文化っていうのは100 年 200 年と歴史があって「目に見えるものと、目に見えないもの」「大きなものと小さいもの」「昔のものと今のもの」ということが繋がりあって、僕たちが今いる世界が構成されている。

そういうものを1 個 1 個分断して分析して見ていくのではなく、僕はただ感じたくて。

ただ、古いものを大事にしているだけでも良くない。
今の時代に生きていると、なにかを作っていかなければいけないんですけど、新しいものを作るということは、僕は基本的に“温故知新”じゃないかと思うんです。

長い時間の流れからおのずと新しい価値が見いだされていく、その繰り返し。
その感覚は発酵に教えてもらったという感じがあるんですよね。
 


後半(EP2)は斎藤工さんの言葉はこちら

斎藤工「食と映画作りは“発酵”を起点により進化できる」