ROLAND「自分のロマンはお金よりも尊い、だけど…」

NHK
2022年5月16日 午後11:19 公開

かつて歌舞伎町のナンバーワンに登りつめ、「ホスト界の帝王」とも呼ばれたROLAND(ローランド)さん。世間にその名が知れ渡ったのが、自身の名言をまとめた著書『俺か、俺以外か。』前向きな言葉の数々に、ファンのみならず多くの人の心をつかみました。

2022/5/16の「水谷隼×ROLAND」回では元プロ卓球選手でオリンピック金メダリストの水谷さんがROLANDさんにインタビュー。番組内で語られた「心に残る言葉」をご紹介します!


水谷:人と接して、それこそ事業とか始めたときなど、真っ向から自分のやりたい事と、向こうがやってほしいと望む事が全然違った時は、どのように解決するんですか?
 

ROLAND:すごい鋭い質問するんですね。笑
 

水谷:結構そういうことが多いんですよ。自分の思っている事と、周りが求めている事の対立が。
 

ROLAND:例えばどんな事?テレビの演出のされ方とか?
 

水谷:テレビの仕事とか、そうですね。
 

ROLAND:僕は、ロマンとかやりがいとか自分の美学と言うのは、お金よりも尊いと思っているんですよ。

例えば、わかりやすく100%自分のロマンがあるとして、100%自分のロマンとか美学を大事にして生きていくのは、人間社会で生きていたら無理だと思うんですね。だから多分20%ぐらいは“換金”していると思うんですよ、やりたくないこともやって、お金にね。でも僕は、そのロマンとかこだわりとか美学は、お金よりも尊いと思っているので、絶対、全部を換金所に行って換金はしないって決めてるんです。

世の中を見たら、自分のロマンとかこだわりとかプライドを全部換金所に行って換金して、お金に替えてしまっている人がいるじゃないですか。俺は、すごくもったいないことだなあと思う。全部とは言わない。ただ、半分でも3割でもいいから換金しないで、ちゃんと(ロマンを)自分の胸に持っていて欲しいなって、いろんな人を見て思う。
 

水谷:すごくいいなと思います。僕ももちろん、全てが全て言いなりではないですし、奴隷でもないですし、絶対に譲れないもの、自分の信念は強く持っているんですね。やっぱり卓球選手としてのプライド、アスリートとしてのプライドもあるので。
 

ROLAND:人とうまくやるための、“ロマンと換金”。でもこれ難しい話だと思いますよ。僕は8:2と思ってますね。

8がロマン。2割は捨てて「すげえ、すげえっす」とか言って。俺、格好悪いなと思いながら。

水谷:20%はやるんですね。そのイメージがなかったです。

ホントに申し訳ないですけど、0だと思ってました。「自分がそうなるんだったらやらないよ」と言うタイプなのかと。
 

ROLAND:0だったら多分NHKから今頃オファー来てないです、笑。