わたしの一番最悪なともだち

就職がなかなか決まらず、ついには一方的に意識してしまっている幼なじみ・美晴の人物像を自分のものとして偽ってしまう。足が速いわけでも、勉強ができるわけでも、話が面白いわけでもない。だからといって、地味で目立たないというわけでもない。

ほたるとは小中高大と一緒の学校に通う腐れ縁。周りが一番求めていることを独特の発想で表現していく。大学のダンスサークルの中心メンバー。ほたるの前に、なぜか幾度となく現れる存在。

幼なじみの仮面をかぶった主人公を好きになってしまった恋人。 大手広告代理店で働いており、高級タワーマンションに住んでいる。ほたるとは、自社製品のプロモーション会議の場で出会う。お互い趣味のコーヒーでつながり、週末に一度会うという関係性。しかし、ほたるの知らない一面があるようで…。

主人公が気を許せる貴重な大学の同級生。 演劇部で一人芝居に打ち込み、早々に留年が決まっている。ほたるの悩みを同じ目線で受けとめてくれる「いい人」。最近、マッチングアプリを始め、相手に気に入ってもらうために、少しだけ？自分を盛っている。自称「天才」料理人である。

主人公の相談に乗ってくれるバイト先の店長。 カフェで働くほたるたち「３６度５分」のメンバーを、店長として見守る姉御的存在。就活で苦労しているほたるに、自分が付き合っているヒモ男の愚痴を交えて、アドバイスをしてくれる。満月の夜に奇跡が起きることを信じているロマンチスト。

主人公を一方的に意識してしまっている同じ会社を受ける就活生。 ほたると共に大手化粧品メーカー・日粧堂を受験する。内定がなかなか決まらず、焦っている。そんなとき就活中に出会ったほたるのことをかっこいいと思い、憧れの念を抱くようになる。実は、人に言えないことを隠していて…。

主人公がお互いの悩みを共感しあえるバイト先の親友。 ほたるがバイトをしているカフェの仲良し４人組「36度5分」の一人。 ほたるとは同じ年齢で同じタイミングでバイトを始めた縁もあり、お互いが安心できる存在。気になる異性の前でマスクを外し素顔を見せるのをためらい、ほたるに相談する。

就活で苦労している娘を見守る、主人公の母親。 ホームセンターのパートとして働いている。一定の距離を保ちながら、 ほたるのことを気にかけているが、ほたるとの会話はいつも少しかみ合わない。あの手この手でほたるを元気づけようとしてくるチャーミングな性格。下戸である。

就活で苦労している娘を見守る、主人公の父親。 公務員として地元の市役所で働いている。無理して頑張る生活よりは、自分の周辺のささやかなことに幸せを感じるタイプ。家で大事にカブトムシを育てている。就職が決まらない娘のことを心底心配しているが、その様子は出さない。下戸である。

仕事のために無理をしている主人公を厳しく見守る先輩社員。 ほたると同じ日粧堂のマーケティング部で働く先輩社員。初めて商品開発のリーダーを任されたほたるを社会人の先輩としてサポートする。ポーカーフェイスでどんなことにも動じないため、社内でも信頼が厚い。仕事に迷うほたるに寄り添いすぎず、適切な距離感で指導するが、時折、過去の自分を見ているようなまなざしを送っている。

主人公が入社するきっかけをつくる人事部長であり、上司。 ほたるが入社する日粧堂マーケティング部の部長。ほたるの入社試験を担当し、のちに同じ部署の上司としてほたるを導く存在。普段は穏やかな性格で部下たちからも慕われているが、ことが起こると冷静に対処するビジネスマン。いつも同じ食堂でアジフライを食べることを趣味としている。

主人公と同じ目線で話し合えるメンター的な存在。 ほたると美晴の行きつけのクリーニング店の店主。昆虫好きで、最近、美晴に紹介されたゲームにはまっている様子であるが、詳しい生態は不明。実家のクリーニング店を切り盛りしている。ほたると美晴の関係に興味を示す。