忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段
お知らせ
- 令和4年度(第77回)文化庁芸術祭 テレビ・ドラマ部門「大賞」受賞しました!
この番組について
落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代中村仲蔵(1736-1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。その物語を、国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸にドラマ化した本作は、2021年12月にBSプレミアム/BS4Kで89分の前後編として放送され、第59回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、第38回ATP賞テレビグランプリ優秀賞を受賞するなど大好評を得ました。今回満を持して、総合テレビに進出!38分×全5話として、BSでの放送ではなかった映像も追加した新たな編集で心ゆくまでお楽しみください。 主役・仲蔵を演じるのは、歌舞伎俳優・中村勘九郎。その傑出した身体表現力で天才俳優の一代記を力強く演じます。仲蔵の才能を見抜いて抜擢をする当時の大スター・四代目市川團十郎、それを妬んで敵対する人気歌舞伎役者や座付き作者など、一癖も二癖もある実在の江戸の演劇人たちを演じるのは現代の演劇界のオールスター。超人気演目『仮名手本忠臣蔵』の五段目で、全く見せ場のない地味な役を割り当てられた仲蔵に一発大逆転はあるのか?厳しい階級制度で縛られた当時の歌舞伎界で、貧困やいじめに苦しみながらも、血の滲むような努力と才智でスターの座をつかんだ仲蔵の痛快な出世物語!閉塞感の只中を生きる現代の日本人を励まし、奮い立たせる年末エンターテインメント巨編です。 【放送予定】総合テレビ 12月10日(土) 午後4:40-午後5:18 第1話 芸海嵐船出(げいのうみあらしのふなで) 午後5:20-午後5:58 第2話 良妻開運岸(りょうさいかいうんのきし) 12月17日(土) 午後4:00-午後4:38 第3話 人殺嬲地獄(ひとごろしなぶりのじごく) 午後4:40-午後5:18 第4話 出世街道鬼関扉(しゅっせかいどうおにのせきのと) 午後5:20-午後5:58 最終話 恵俄雨出世花道(めぐみのあめしゅっせのはなみち)<終> 【脚本・演出】源 孝志(「京都人の密かな愉しみ」「スローな武士にしてくれ」「ライジング若冲」) 【音 楽】阿部海太郎 【出 演】中村勘九郎/上白石萌音 中村七之助/谷原章介 若村麻由美 尾上松也/ 髙嶋政宏/藤原竜也/大東駿介 山西惇 波岡一喜 本田博太郎/ 名取裕子 笹野高史 石橋蓮司/吉田鋼太郎/段田安則/市村正親 【制作統括】宮坂佳代子(NHK)伊藤 純(NHKエンタープライズ)八巻薫(オッティモ) 【プロデューサー】川崎直子(NHKエンタープライズ)八木康夫(オッティモ)森井敦(東映京都撮影所)
出演者・キャストほか
中村中蔵のちの仲蔵 (中村勘九郎)
江戸歌舞伎の厳しい階級制度のなか、いじめに耐え抜き、最下層からトップにまで上り詰めた歌舞伎役者。
お岸 (上白石萌音)
仲蔵の妻。得意の唄や三味線で苦境に追い込まれる仲蔵を鼓舞する。
瀬川錦次のちの初代市川染五郎 (中村七之助)
門閥外の出自ながら野心に富み、女形として出世していく役者。仲蔵の才能を信じている。
吉川仁左衛門 (谷原章介)
裕福な呉服屋の主。仲蔵のことを気に入り、役者稼業から身を引かせ後ろ盾となる。
志賀山お俊 (若村麻由美)
孤児だった仲蔵を引き取り母として育て、また師匠として志賀山流の踊りを教える。
初代尾上菊五郎 (尾上松也)
仲蔵にとっては先輩となる中堅俳優。立作者の金井三笑に意見をしようとしてにらまれる。
中村傳蔵のちの二代目市川八百蔵 (大東駿介)
傳九郎の門人、仲蔵の弟弟子。初代八百蔵の娘と結婚して市川家に入り、師匠傳九郎を怒らせる。
二代目中村傳九郎 (髙嶋政宏)
仲蔵の師匠であり名付け親。仲蔵を一度破門するが、役者としての再スタートを切ることを許す。
謎の侍 (藤原竜也)
いじめられて自暴自棄になった仲蔵を救う侍。のちにも仲蔵に大きな転機をもたらすことになる。
中村任三郎 (山西惇)
江戸歌舞伎の最下層「稲荷町」(大部屋役者)の頭。再スタートを切った仲蔵にきつい仕事を与え、いじめる。
中村助五郎 (波岡一喜)
中村座の看板を背負う名題役者。仲蔵が自分の舞台を台無しにしたと誤解し仲蔵に辛くあたる。
大石内蔵助 (本田博太郎)
元禄15年12月14日、世にも有名な「赤穂事件」を首謀した元赤穂藩城代家老。
お松 (名取裕子)
蕎麦(そば)屋「十六屋」女将。芝居好きたちのたまり場でもある蕎麦屋を切り盛りする。
市川直團次 (笹野高史)
仲蔵が命がけで臨んだ「仮名手本忠臣蔵」五段目で主役・早野勘平の義理の父、与市兵衛を演じる。
コン太夫 (石橋蓮司)
中村座の奈落のお稲荷さんのあたりに出没する謎の男。台詞を忘れてしまいピンチに陥った仲蔵に彼がしたこととは?!
鵜蔵(うぞう) (吉田鋼太郎)
芝居町の蕎麦屋「十六屋」に間借りするかわら版屋。仲蔵についてのニュースを芝居好きの江戸庶民に伝える。
金井三笑(さんしょう) (段田安則)
四代目團十郎に迎え入れられた立作者(脚本家/演出家)。役者たちに容赦ない態度をとり、仲蔵の前に立ちはだかる。
二代目松本幸四郎のちの四代目市川團十郎 (市村正親)
大立者(おおだてもの)と呼ばれる名実ともに優れた大俳優。一門ではない仲蔵の才を早くから見抜き出世の道を切り開く。