NHK津放送局の夕方のニュース番組、「まるっと!みえ」の中で私、菊田一樹がお伝えしてきた大相撲の豆知識について、1つずつご紹介していきます。
今回は「相撲字」です。 (津放送局 菊田一樹)
視聴者から寄せられたはがき
相撲字を取り上げたのは番組宛てに届いたある一通のはがきがきっかけでした。
「大相撲の情報を楽しみにしています。相撲字について教えて下さい」
相撲字
相撲字は相撲界に伝わる独特の書体の文字のことで、番付表などは相撲字で書かれています。この相撲字、行司がすべて手書きで書いているんです。
文字が太いのはなぜ?
そして特徴的なのが文字の太さ。文字が太いのは会場が観客でびっしりと埋まるよう願いを込めて、余白を埋めるように書いていると言われています。
相撲字は三重県内でも見られます
この相撲字、三重県内でも見られる場所があります。
津市にあるちゃんこ鍋が人気の飲食店です。実際に掲げられていた電光掲示板から番付表まで、大相撲ゆかりの品々が店内に飾られています。
かつて津市で巡業が行われていた際、この店に併設している旅館に立浪部屋の力士が泊まっていた縁で、こうした品々があるそうなんです。この店で調理を担当されている方の2人は元力士だということです。
皆さんも一度、相撲字に注目して、大相撲をご覧になってみてはいかがでしょうか?