ケの日のケケケ

あまねの生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。

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お知らせ

この番組について

第47回創作テレビドラマ大賞「ケの日のケケケ」 【出演】 當真あみ 奥平大兼 小宮山莉渚 望月歩 中井友望 伊礼姫奈 岡山天音 山田キヌヲ 板橋駿谷 尾野真千子 「あまねの生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。」 “感覚過敏”の一人の高校生の少女が、仲間とともに自分の居場所づくりをしようとする姿を通してすべての「生きづらさ」を感じる人々に勇気を届ける27歳の俊英脚本家のデビュー作! 第47回創作テレビドラマ大賞受賞作は、若手女性作家のみずみずしいデビュー作です。 主演のあまね役にテレビドラマ初主演の當真あみ、あまねの理解者琥太郎役に奥平大兼を迎え、U-20の若き俳優陣が二人を支えます。さらに尾野真千子、岡山天音、山田キヌヲ、板橋駿谷など実力派の俳優たちが彼らをサポートし、「令和時代の新たな青春物語」をお届けします。 演出は「エンジェルフライト」「外事警察」の堀切園健太郎(NHKエンタープライズ)。Ryu Matsuyamaの透明感あふれる音楽にのって紡がれる映像美、宝石のような短編ドラマをお楽しみください! 【あらすじ】 片瀬あまね(15)(當真あみ)が生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。 感覚過敏と共に生きるあまねが入学した東高校には、部活動への入部を強制する校則が存在した。聴覚、視覚、味覚が特に過敏で、昼休みを教室で過ごすことも難しいあまねにとって、部活は非常に難易度が高い。そこであまねは、同じく部活に入りたくないという同級生・進藤琥太郎(15)(奥平大兼)と共に、校則を守りながらも人生を休憩したい人のための同好会、『ケケケ同好会』を設立することに決める。 【主演・片瀬あまね役・當真あみさん コメント】 「ケの日のケケケ」で片瀬あまねを演じました、當真あみです。私が演じたあまねは光や音に敏感で、食べられる物と食べられない物などがある感覚過敏の女の子です。感覚過敏とは何か、あまねはどんな世界で生きているのかを知る必要があり、感覚過敏を知っていく中で自分にとって普通だと思っていた事が全くそうでは無いという事に気付かされました。 個人差があり、人それぞれな感覚。どうにもならないことばかりでも自分が自分でいられるよう努力するあまねの姿とともに、感覚過敏について見る方に知っていただけると嬉しいです。 【作・森野マッシュさん コメント】 はじめまして、森野マッシュです。 こうしてみなさまにご挨拶できるのも、大賞をいただけたからこそ。 嬉しすぎるからもう一度、はじめまして! 『ケの日のケケケ』は、私が思う愛おしい人たちをたっぷり詰め込んだお話です。 希望を探そうとすることすらしんどくて、上どころか前すら向けないし、歩くとか絶対無理。そういう日々の中で観ても辛くならない作品を目指して書きました。 どうか、楽しんでいただけますように! 【制作統括・落合将 コメント】 創作テレビドラマ大賞、今年の受賞作は、「刃のような」作品だと私は捉えています。 令和世代の森野さんのデビュー作は、一読して痛烈に従来の昭和的価値観に疑問を投げかけているように感じました。 「人は等しくみな平等」「頑張れば夢は叶う」「話をすれば理解しあえる」「家族も夫婦も皆仲良く、それが幸福」と高度経済成長期の昭和がアナウンスしてきた言葉たちは令和の今、大きく綻んで、格差社会の中で収入も二極化し、家族も持てない恋愛もできない、そんな単身者世帯だらけ、が令和の日本の現実となっています。「ケの日のケケケ」は一人の高校生の今を描くことで、昭和的な価値観のゆるやかな強制を風刺して、「人間はそんなに単純なものではない」「無神経で理不尽な現実から、自らの強い意志で距離をとって、命がけで守るべきものがある」というような、悲鳴に近い叫び声を若き作者があげている気がしました。 私たちが生きている日常での現実の人と人との生のぶつかり合いには、とても複雑な情報性と深い魂のやりとりの世界が隠されている。そして人間は、不条理な「けもの」を内面に飼っている単純化できない生き物である。私はそういう世界を描いて、戦後の日本の社会が人々にあてはめようとしてきたつまらない価値観に反逆したい、という静かな怒りが、無意識かもしれませんが、令和世代の森野さんのこの台本からは聞こえてくる気が私はしました。 27歳の俊英作家の全く「新しい」透明な叫び声に、このドラマに触れることで、耳をすませていただけたら。 【演出・堀切園健太郎 コメント】 若者の生きづらさはいつの時代にもあるが、あまりにも繊細なその配慮のあり様に舌を巻く。しかし、描かれる世界はまさに社会の縮図だ。多様性が叫ばれ過度な優しさが求められる時代に、どの視点でこの物語を捉えるかで自分の立場を見透かされる。 悩み、苦しみ、傷ついた主人公が自らの手で居場所を勝ち取ろうとする姿は、若者だけでなく大人へのメッセージだ。デリケートな題材を真面目で誠実なだけの描写に留めず、物語として昇華させている点はこの脚本の大きな魅力である。 実際の当事者から話を聞きながら、この難役を繊細かつ前向きに、時にコミカルに演じてくれた當真さんは、今の彼女にしか演じられない魅力に溢れている。 創作テレビドラマ大賞「ケの日のケケケ」 【放送予定】 2024年3月26日(火) よる10時~10時44分30秒 [総合・BSプレミアム4K] 【作】 森野マッシュ 【音楽】 Ryu Matsuyama 【演出】 堀切園健太郎(NHKエンタープライズ) 【制作統括】 落合将(NHKエンタープライズ) 遠藤理史(NHK)

出演者・キャストほか

  • 片瀬あまね
    俳優
    當真 あみ
  • 進藤琥太郎
    俳優
    奥平 大兼
  • 皆見樹李
    俳優
    小宮山 莉渚
  • 佐野一輝
    俳優
    望月 歩
  • 松木香織
    俳優
    中井 友望
  • 柴田キコ
    俳優
    伊礼 姫奈
  • 和泉斧助
    俳優
    岡山 天音
  • 三富幸子
    俳優
    山田 キヌヲ
  • 樋口龍
    俳優
    板橋 駿谷
  • 片瀬響子
    俳優
    尾野 真千子

放送

  • 総合

    【特別版】5月3日(金・祝)午後3時5分~