俳優・六角精児さんが“鳥取”を語る!「呑み鉄(のみてつ)」放送前特別インタビュー

NHK
2022年4月27日 午後7:00 公開

俳優・六角精児が“酒”と“鉄道”という偏った視点により日本を再発見する旅番組、「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」4月30日(土)の放送は「春・鳥取の鉄道を呑む!」と題して番組は鳥取県に初上陸しました。NHK鳥取放送局ではロケ終わりの六角さんに鳥取の旅の感想をインタビュー。聞き手は“鉄道ファン”原田裕和アナウンサー。鳥取の“ディープな”鉄道とお酒の魅力を“鉄道模型”を前にトークしました。

原田:お疲れの中ありがとうございます。

六角:とんでもないです、(インタビューの直前まで)番組をとっていたので、まだ酔いがちょっと残っているんですけど(笑)

原田:NHKの中で飲んでロケをする番組って、珍しいですよね。

六角:珍しいかもしれないですね。でも「呑み鉄」と名のつく番組なので自分の中ではこれが普通だなっていうイメージになっちゃってますけど。

「全力でやっております(笑)」

原田:カメラが回っているから(お酒を)控えめにしとこうみたいなことは考えたりされるのですか?

六角:あんまり考えないですね。その(カメラが回っている)時間でお話ししたり、聞いたりしなきゃいけないから、ある程度こんな感じで大丈夫かな?と考えていますが、ただ飲みを控えているっていう感じはあんまりないかな。 やっぱり、思いっきり飲んだほうが気持ちいいですからね。
きっとそういうふうに(視聴者も)みていらっしゃるのじゃないかと思って。
全力でやっております(笑)

原田:今日も全力で。

六角:今日はブルワリーというか、――もともとは日本酒の蔵元さんなんですけれども、ビールを造っているところがありまして。そこのレストランで食事を頂いたり、試飲をさせていただいたり、工場の見学をしたりしてまいりました。

原田:日本酒は初日に?

六角:そうですね 、酒蔵さんを訪ねたり、夜は飲食店にも行ったので、昨日は日本酒をメインで頂きましたね。

原田:鳥取のお酒どうでした?

六角:おいしかったですよ。思っていたよりもコクはあるんですが、そんなに甘味の強くないお酒を燗(かん)にして飲ませてもらいました。
鳥取のお酒は燗がいいと聞いたので。燗にしても燗独特のしつこさみたいなものが全くないお酒で、燗でおいしいお酒もいいなというのが今回の旅の感想です。

原田:鳥取のお酒、気に入っていただけました?

六角:常温で飲んだときもおいしいなと思ったんですけど、ふだんの生活の中で燗にして飲むってことがあまりなかったものだから、その良さみたいなものを今回改めて教えていただきましたね。

鳥取の旅は“大人の旅”。しみじみ楽しめました。

原田:今回の鳥取の旅はいかがでしたか?

六角:正直言いますと、鳥取って「ここが観光名所ですよ」っていう強いアピールを感じていたわけではなかったのですが、しみじみと楽しめました。
何かを目的に行くとなるとやっぱりいろいろな観光名所がないと困るなというか、物足りないなっていう方がいらっしゃるかもしれないですけれど「そこにあるものをそのまま楽しむ」っていうのを大人の旅だとするなら、鳥取ってすごく楽しめるんじゃないかなと思いましたね。例えば若桜町だとかのさりげなく古い町並みや、倉吉にある土蔵群なんかも町歩きを楽しみながら大人の旅ができるところなんじゃないかな。

原田:大人の旅であると。

六角:町を歩いたり、お店でおいしいものを頂いたりとか、ゆっくりと回れたことが僕にとって印象的でしたね。

無言のコミュニケーションもとらせていただけました(笑)

原田:何か記憶に残った出会いなどはありましたか。

六角:山陰線は単線なので駅と駅との間の列車交換が結構あって、その上下線が並んで停車している間に向こうの列車の人たちが僕たちが撮影していることに気付いてくれて、そこでコミュニケーションを何度かとることができましたね。これは良かったと思います。

原田:びっくりしますよね。六角さんが乗っているって気付いたら。

六角:呑み鉄を見てくださっているんじゃないかなってことが分かって、僕もおもしろかったです。

原田:「呑み鉄」を見ていますよと直接言われることも増えてきていますか。

六角:そうですね。列車と列車の間で「今回の旅は呑み鉄ですか?」みたいな感じの無言のコミュニケーションをとらせていただけましたから(笑)

原田:無言で?

六角:はい、無言でもその辺のことは通じました。

自然にはあらがえない何かがそこに残っていました

原田:鳥取の中の景色で印象に残ったものはありましたか。

六角:天候が悪くて大山が全く見えなかったんですよ。これが非常に残念でしたね。そんな中景色というところでいえば御来屋の駅舎が僕は好きでした。
あの古い駅舎は山陰線・境線の最初の駅だっていう感慨があってすてきだなと思いましたね。

それから、廃線になった倉吉線ですかね。泰久寺というところからハイキングコース的なところがあり、非常に歩きやすい廃線跡でした。廃線があれだけいっぱい残っているところってなかなかないので、行政の方たちがしっかりと廃線を守って、いろんな人に見てもらおうとしている気持ちがとても伝わってきました。 

竹林の中に線路が残っていて、そこに木の根っこがどんどん育って枕木を浮き上がらせてるところがあるんですけど、それが非常に印象に残りましたね。
廃線跡はきれいに保存されていても、やっぱり自然にはあらがえない何かみたいなものがそこに残っているのが感じられましたね。

原田:これまで、この番組以外に鳥取で鉄道に乗られたことってありますか。

六角:何回か、お芝居の旅で来たことがあります。 中国地方を回るときに鳥取や、島根の路線を通ったり。それから全国の路線に乗ろうと思って、境線も(プライベートで)乗りに来て、境港から島根県に渡って、そこから小さな港にある宿に泊まって。翌日は一畑電鉄に乗って、出雲大社の近くに泊まり、それで出雲の空港から帰るとか。それから、三江線にも乗りに行きました。(鳥取に)因美線で津山の方から来ることもありますし、あわくら温泉の方から来ることもあります。全部(の路線で来たことが)ありますね。
ただ、今回のようにゆっくりと鳥取を、回る機会はなかなかなかったものですから。
でも、境港の居酒屋で飲んだことはありましたよ。

原田:プライベートで?

六角:はい、地元の人と楽しく飲みました。

車窓の風景の色合いも自分を通して変わってくる

原田:六角さんが愛してらっしゃる鉄道で旅することのどんなところが魅力なんですか?

六角:僕は免許がなくて車を運転できないんですよ。まずそれは大きなことで、鉄道でしか移動できない。でも鉄道ならば(許される範囲で)、お酒を飲みながら移動できる機会があるじゃないですか。
そしてお酒がすすんでいくうちに、車窓の風景の色合いも自分を通して変わってくるから、そういったものを楽しんでいます。
日本にはいろんな季節があるから、見る風景は1つの路線でも毎月変化があって、その時々で車窓から見る景色が違ったりするのが、何かいいなと思ったりします。だから何か大きなテーマを持って旅にいくわけではなくて、今回はなんとなくこの路線に乗ってみようかなと思って、そこで自分の見たものが観光スポットになり、降りた土地で、地元のお酒や食べ物を楽しむ。これが一番いいかなと思って乗ってきたんです。それが「呑み鉄本線・日本旅」という番組になったっていう感じですかね。 だから(番組よりも)自分の行動のほうが先だったんです。

原田:実際にプライベートでやってることがお仕事になった。

六角:そうです。

また鳥取に来たら関金温泉に泊まりたい

原田:もしまた次回鳥取に鉄道でいらしてくださいと言ったら、ここに行ってみたいみたいなところはありますか。

六角:そうですね鳥取でもう1度回るとしたらどこかの温泉ですね。 僕は鳥取でいうと皆生温泉ぐらいしか行ったことがないですが、ほかにも温泉はありますしその辺の温泉を巡った鉄道旅をしてみたいなと思います。

原田:実は鳥取市も温泉が駅の近くにあったりするのでぜひ。

六角:でも町中よりは、皆生温泉みたいなところで夜、酔い覚ましに海沿いに出たりできるようなところがいいかな(笑)

原田:そのときはやっぱり飲みながら。

六角:もしだめだと言われればそれはそれで全然OKなんですけれど。でも、倉吉線を何回か訪ねているうちに関金温泉というのがあるのを見つけたんですけど、そこもちょっと行ってみたいなって。
来るたびに「ここにこんなのあるんだ」って毎回発見があります。そしてまた倉吉線(廃線跡)を訪ねるんですよ。何度行っても飽きないんですよ、僕。それで、(さっき話した)盛り上がっていたあの枕木がどうなっているか確認しに来る。で、関金温泉に泊まって、また倉吉で飲んで。泊まるところは関金温泉にしたいです。

原田:関金いいんですよ、ぜひいらしていただきたいと思います。

六角:温泉に入りたいですね(笑)

原田:六角精児さんにお話を伺いました、ありがとうございました!

六角:ありがとうございました。

<放送予定>

六角精児の呑み鉄本線・日本旅 「春・鳥取の鉄道を呑む!」

NHKBSプレミアム 4/30(土)午後6:00