ホタルと育んだ環境意識 小学生からの手紙(2022年5月30日放送)

NHK
2022年5月30日 午後9:57 公開

初夏の風物詩、ホタルの話題です。5月28日、掛川市の「上垂木ホタルの里」でホタルを撮影しました。

今回、NHK静岡では地元の子どもからお手紙をいただいたことをきっかけに取材にうかがうことにしました。手紙に込められた、ホタルのすむ環境を守りたいという子どもの思いをご覧ください。(記者・三浦佑一)

【小学生からの手紙】

ことし3月、掛川市の小学生からNHK静岡放送局に届いた手紙です。

「上垂木ホタルの里には、たくさんのホタルを見ることができます。ホタルの減少を防ぐために、川の護岸工事、川に近い田んぼでの強い農薬の使用を極力控えてくださると嬉しいです。私達も、ガスや電気、石油を無駄に使わないように気をつけています。

「三月八日に私達が育ててきたホタルの幼虫を垂木川に放流しました。見に来てください」(抜粋)

お手紙をくれた小学生に会いに行きました。掛川市立桜木小学校5年、諸星心春さん。4年生の秋から半年間、クラスでホタルの幼虫を育て、ことし3月、学校の近くを流れる川に放流しました。

(記者:どうなっていると思いますか?)

「元気なホタルになっていればいいなと思っています」

【家族で環境を大切に】

家庭では、ホタルのためにも環境を大切にしようと全員で取り組んでいます。水の使用量を抑える蛇口を使って節水。

配管業を営む父親は、生活排水を川に流す前に浄化する「合併浄化槽」を行政と連携して普及させています。

(父親・敏哉さん)

「水道屋という仕事柄、節水であるとか汚い水をあまり流さないようにということは子どもたちに教えています。上垂木地区は合併浄化槽の推進の事業を始めたときに意識高くやられています。みなさん協力的に、ホタルを増やすことに協力していると思います」。

さらにリサイクルを進めるためのゴミの分別も家族総出です。

(記者:いつもやっているんですか?)

(心春さん)「ときどきやっています」

(弟・有飛さん)「全部俺がやっている!」。

(心春さん)「きれいにしといた方が、いろんな動物とかも住みやすい環境になると思う」

【成長したホタルは・・・】

そして週末、放流したホタルを家族で見に行きました。幼虫を放流した川の近くには、すでに大勢の人がホタルを見に来ていました。

弟の有飛(ゆうた)さんの服にもホタルが止まりました。

(弟・有飛さん)

「下から光っている。なんかきれいだなと思った」

赤い頭のホタルのお尻のあたりが淡く緑色に点滅する様子をじっくり観察することができました。

(諸星心春さん)

「すごく元気よさそうでよかった。今までで一番ホタルを見た感じがしました。今までやってきたことを生かしつつ、もっときれいにしてホタルを守りたい」

ホタルを通じて改めて気づく豊かな自然環境。地域の誇りとして子どもたちの胸に刻まれた夜でした。

【動画はこちらから】

【静岡県内 ホタル観賞スポットと注意】

さて県内では各地でホタルの鑑賞できます(2022年5月下旬時点の情報)。

ご紹介した掛川市の「上垂木ホタルの里」では、地元の「ホタルを守る会」によりますと6月上旬ごろまではホタルが光を放ちながら飛び交っている様子が見られそうだということです。

さらに県内のほかのホタルの観賞スポットを県観光協会にオススメしてもらいました。

▼浜松市天竜区の「くんまホタルの里」は6月上旬から下旬。

▼袋井市の「法多山尊永寺」は(はったさん・そんえいじ)6月上旬まで。6月4日と5日には屋台も出る「ホタル祭」が開かれる予定です。

▼藤枝市の葉梨川沿い「白ふじの里」も6月上旬まで。

▼「御殿場高原 時之栖」は6月初旬から下旬。

▼伊豆の国市の「韮山反射炉付近古川護岸」は6月上旬まで。

▼東伊豆町の大川竹ヶ沢公園は6月上旬までということです。

県観光協会では、ホタルを鑑賞する時は以下のことを呼びかけています。

  • ホタルを捕獲しないこと

  • 踏まないよう、ホタルがすむ河川敷や草むらには立ち入らないこと

  • カメラのフラッシュなど強い光をホタルに当てないこと

さてNHK静岡放送局には、沼津市の小学生からも海の資源を守る活動を取材してほしいというお便りをいただいていて、6月2日の「たっぷり静岡」で放送する予定です。

子どもたちからの情報に基づく取材にも積極的に取り組んでいきます。「たっぷりリサーチ」の投稿フォームや、郵送「〒422-8787 NHK「たっぷり静岡」まで情報をお寄せください。お待ちしています。

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