(2022年9月22日放送)
「たっぷり静岡」では来年の大河ドラマ「どうする家康」に関するニュースや、出演者の方のインタビューをお伝えしています。
反響が大きかったのが、主人公・家康役の松本潤さんのこちらのインタビューです。
(松本潤さん)
「ロケで浜松のほうにお邪魔したんですよ。浜松城もお邪魔しましたし。いろんな、今、浜松がどうなっているのかというのも実際知れたので。すごく歓迎してくださっていることも分かっていますし、なにより家康公愛されているなというのを実感できたので。浜松の皆さんもそうですし、僕は一生懸命演じるだけかもしれないですけれども、ぜひ来年の作品楽しみにしていただけたらと思いますね」
「どうする家康」主演・松本潤さん 静岡への思いを聞く(2022年7月20日放送)
松本さん、実際に浜松に行ったんですね。松本さんが肌で感じるほど浜松の人は家康愛が強いんですね。
その浜松市からの、浜松出身、浜松城の近くで育った大窪愛キャスターによる中継。書き起こしと動画でご覧になれます。
【中継 床一面の思い】
(大窪愛キャスター)
こんばんは。浜松市の中心部にある浜松城公園。その隣で建設が進んでいる「大河ドラマ館」の敷地内にいます。ここは徳川家康がいた、浜松城・二の丸があったとされる場所です。
徳川家康は浜松城で17年を過ごし、天下統一の足掛かりとしました。ドラマの中で、松本潤さん演じる家康が浜松城にいる姿も放送されるかもしれませんね。
きょうは特別に、この大河ドラマ館の中に特別に入れていただきます。まずは外観。光沢感のある黒色で「ピアノ」を表現。「楽器のまち・浜松」をイメージしたデザインとなっています。そして入口は、浜松城があったときに門があったとされているということです。
入ると、床にずらっと見えますのは、たくさんの手書きのメッセージです。
例えば・・・。
「浜松は家康公の出世城 大河潤し舞えよ松潤」
そしてこちらのメッセージは。
「チーム家康 一年間楽しみにしています」とイラスト付きで描かれています。
さらに松本潤さんのカラーとされる、紫色で描かれたものもあります。
「どうする家康 TEAM家康を応援しています 大成功しますように 潤くん 体に気をつけて撮影がんばって下さい」
ドラマへの期待の気持ち、伝わってきますね。これらのメッセージは、大河ドラマ館が完成した際には上にカーペットが敷かれて見えなくなりますが、そのまま残るということです。
[動画 中継前半]
実は、先日開催されたイベントで、全国各地から集まった400人もの方が書いたメッセージなんです。いま、浜松市には大河ドラマの放送前から観光客が訪れています。そのうちの1人に密着しました。
【VTR 足跡を訪ねて】
小久保富士子さん。埼玉県からイベントに参加しました。浜松市を訪れるのは初めてだといいます。
「はじめまして~」
この日は、SNSで知り合った人とも待ち合わせしていました。
みなさんの服やアクセサリーには紫色。松本潤さんのイメージカラーです。
15年来の松本さんファンの小久保さん。松本さんの大河主演がきっかけで全国のファンとつながり、一緒にイベントに参加することになりました。
小久保さんたちがイベントで描いたのは大きなハート。松本さんへの応援の思いを込めました。
嵐がグループとしての活動を休止したため、こうしたイベントがファンの交流の場にもなっているといいます。
「ばっちりです」
「目立つかなと思います」
そして、イベントの後には・・・。
「『どうする家康』の潤君が来たであろうというところをみんなで巡りたいなと思いまして」
SNSなどでファンが発信した情報をもとに、撮影などで松本さんが訪れたとされる場所を巡りました。
「いろいろSNSとかで書いてあるのを見て・・・。同じ場所に行ってみたりとかね。同じもの食べてみたりとかね。そんな感じで。それで満足」
お昼に訪れたのは、浜松ギョーザのお店。イベントへの参加を決めてから初めて知った浜松名物です。今回の楽しみのひとつでした。
「おいしい!」
浜松で撮った写真は、さっそくSNSに投稿。ファンの仲間で共有します。
小久保さんたちは、家康の長男の信康が切腹したとされる浜松市北部の二俣城の跡に向かいました。
「こんなさみしいところで死んじゃったんだね」
「(家康が)息子を追いやったんや」
「そういうところも演じるからねって言ってたよね」
ドラマの撮影で使われたという展望台へも。
(大阪からのファン)
「ここ撮影も来られたみたいですし、近くで感じられた気がしてよかったなと思いました」
(小久保さん)
「松本潤君が回ったところもたくさん回れて、きょうは楽しい1日でした。浜松いいとこだなと思いました。ほかにもいろいろ名所があるので行ってみたいと思います」
[動画 集まるファンたち]
【中継 ドラマ館 見所と狙い】
徳川家康の甲冑姿でお越しいただきました。浜松市観光・シティプロモーション課の北嶋秀明課長です。
大河ドラマの放送前から関心が高まっていますね。
(北嶋課長)
「今回は放送開始前から多くの方に浜松に来ていただきまして、家康公のゆかりの地ですとか、食を楽しんでいただいているので、大変ありがたいと思っています」
今回は大河ドラマ館にも、浜松らしさを出していくんですよね?
(北嶋課長)
「こちらをご覧ください。浜松市と刻印されています」
「実はこちら、オリンピック・パラリンピックの選手村で使ったレガシー材になります。この材をドラマ館の敷地内、いろんなところに飾っておりますので、ぜひこちらにも注目してみてください」
そしてこの大河ドラマ館。もう1つ注目の展示があるんです。それがこちら!ここからは「出世大名家康くん」に案内していただきます。家康くん、お願いします。
見えてきました。こちらは石垣ですよね。これも展示なんですね。か?
(北嶋課長)
「こちらは発掘調査で発見された本丸の北東の石垣になります。これには3つのポイントがあります」
1つめのポイントは?
「こちらの石をよくご覧になってください。長い辺と短い辺が交互に積まれています。これは算木積みという工法で、これによって石垣の強度が保たれています」
2つめは。
「本丸の下の方になりますので、もしかしたら家康公の時代に作られたものかも知れません」
3つめは?
「これは本丸の北東の石垣ということで、これが発見されたことで本丸の大きさが確定しました。非常に大きな発見なんですね。ここから上にずっと石垣が伸びていたということになります」
非常に貴重なものということなんですね。当時の様子を思い浮かべながら見るのも楽しいですよね。
大河ドラマをきっかけに浜松市に注目が集まるというのは嬉しいことですし、浜松市だけではなく、ほかの地域も盛り上がっていくといいですよね。
今回我々は地域連携に力を入れておりまして、家康公のゆかりの地って全国にたくさんありますよね。こういったみなさんと一緒になって、大河ドラマを盛り上げ、地域を元気にしていきたい。そんなふうに思っています。
北嶋さんありがとうございました。大河ドラマ館は、来年1月にプレオープン、3月グランドオープンの予定です。
[動画 中継後半]
(取材・構成/牧本真由美、渡邉亜沙)