(2023年1月20日「NHKニュース たっぷり静岡」放送)
大河ドラマ「どうする家康」、これまでの2回、もうすでにどうする?どうする?の連続でドキドキしますね。松本潤さんの迫真の演技にテレビの前にくぎづけになって、毎回、大盛り上がりです!
放送が始まって、静岡県内のゆかりの地も盛り上がる中、浜松市ではいよいよ、1月22日に大河ドラマ館がオープンします。そのドラマ館から、浜松出身で浜松城の近くで育った大窪愛キャスターが中継でお伝えします。大窪さん!
※2月9日 記事と写真を追加しました。
【松本潤さんがお出迎え・・・?】
青色の衣装に身を包んだ松本潤さん演じる徳川家康、このパネルこんなに大きいんです!
浜松市の大河ドラマ館、いよいよ明後日オープンを迎えます。今日は一足先に中の様子見せていただきます。
まず、入り口の前にありますのは、三つの鉢。浜松市の木、松が植えられています。
ドラマの放送初日に行われた「出陣式」で、出演者の三人が植樹したもの。紫は松本潤さんのイメージカラーだということですよ。実際にはガラスの向こう側に置かれ、大河ドラマの成功を見守ってくれます。
さて、ここからは浜松市観光・シティプロモーション課、北嶋秀明さんと一緒にお伝えします。今回も黒色の甲冑(かっちゅう)姿でお越しいただきました。
北嶋さん、「プレ」オープンということなんですが、プレとは?
(北嶋課長)
「今回、プレオープンということで歴代の家康展を行います。この大河ドラマ館の中で歴代作品25作品を紹介するのは全国初の取り組みになりますので、大河ファンにはたまらない内容になっております。」
プレオープンならではの展示、早速見ていきましょう。
まず見えるのは、歴代の大河ドラマを紹介するパノラマ年表です。
1963年からの61作品が紹介されています。
中に入っていきますと、戦国時代を思わせる雰囲気のところにやってきました。
さて、突然ですが…戦国時代、急に敵が攻めてきたら、あなたはどうする?
(北嶋課長)
「馬坊柵って言いまして、馬の侵入を防ぐために作られています」
「こちらは、武将が背中に背負っていた背旗っていうものなんですが、手書きで葵の御紋が描かれていますね」
当時の様子を伺い知ることができるということですね。
ここからは1990年代2000年代のパノラマ年表が続いていきます。
注目すべきが歴代の大河ドラマで描かれた徳川家康を振り返るパネルです。
歴代25作品で25通りの家康像が描かれてきました。
それを振り返るということなんです。北嶋さんが思い出深い作品は?
(北嶋課長)
「私は“おんな太閤記”ですね。年齢が分かってしまうけど11歳のときですね。」
当時自分は何かこうしてたな、とか自分が思い出とともに振り返るのも良さそうですね。
(北嶋課長)
「年表見ながら自分の人生に重ね合わせてですね、見ていただくと楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。」
このプレオープン、「徳川家康尽くし」なんです。
その歴代の徳川家康が来ていた衣装も見ることができます。
例えば、「おんな城主直虎」で阿部サダヲさんが着ていた甲冑。
「青天を衝け」で、北大路欣也さんが来ていた衣装です。
(北嶋課長)
「“こんばんは徳川家康です”ですね」
こういった衣装からも家康を振り返ることができますよね。
このように様々な家康描かれてきましたけれども、ついに今年松本潤さんが演じる「どうする家康」。ここからはどうする家康のゾーンに入っていきます。
この場所では、出演者のパネルもありまして、一緒に写真を撮ることができます。
さて、いよいよプレオープンということですけど、このプレオープンを盛り上げるためにどうしましょう?
(北嶋課長)
「このプレオープンの展示は、2月28日までの期間中しか見られないんですね。グランドオープンになりますと、ガラッと変わってしまいます。ぜひこの展示をご覧いただきたいですし、そして最後に、キャストの方からプレオープン限定のスペシャルメッセージをいただいておりますので、楽しみにしていただければと思います。」
<動画 前半>
※放送した映像の一部をカットしています。
【展示に込められた浜松市民の思い】
大河ドラマ館、もう一つの特徴が展示の一部を皆さんが作り上げているということなんです。その一つがこのビオラです。
去年(2022年)11月のイベントで全国各地からおよそ300人もの方が集まり、この大河ドラマ館に飾るこのビオラの花をそれぞれが大事に育ててきました。
そのうちの2つの家族に密着しました。
【VTR ビオラに思いを託す市民】
11月に始まったこのプロジェクト。参加者に気になる姿の人が。
三つ葉葵のワッペン付きの上着。着ているのは会社員の松嶋一真さん。
ものづくりが趣味で、自ら制作しました。
大河ドラマの舞台が地元浜松になり、次々に制作のアイディアが湧いているそうです。
今作っているのは徳川家の家紋のバッジです。布をピンセットで持ちながら細かく切り貼りしていきます。
(松嶋さん)
「どう?」
(松嶋さんの姪)
「いいと思う」
松島さんはこれまで自分の好きな鉄道の魅力を共感してもらいたいと、休みの日には沿線で手作りのタペストリーを掲げて観光客を出迎えてきました。
(松嶋さん)
「これは生地を貼っています。上に貼り重ねて、立体的になっていきます。」
そして今回、地元を盛り上げたいと、同じくらいのサイズで浜松のタペストリーを制作することに。
デザインは、浜松城に徳川の家紋。
様々な色の布を貼り合わせて立体的に作り、世界に1つしかないタペストリーで「どうする家康」をきっかけに訪れる観光客にアピールしたいと考えています。
(松嶋さん)
「私が家康が好きだからです。来てくれるのも、すごく嬉しいです。浜松をゆかりの地って言ってもらえるのも嬉しい。ようこそ浜松っていう気持ちを伝えたい。」
そして、こちらもプロジェクトに参加した藤田さん一家。ビオラは家族全員分の4鉢。
小学生の芽依さんと、かなさん姉妹が毎朝水をあげて、たくさんの花を咲かせました。
(芽依さん)
「いっぱい咲いたら嬉しいなって思って、どうしても咲かせたかった。」
長女の芽依さんは歴史好き。ドラマの主人公が徳川家康に決まったと知り、その探究心に火がつきました。学校の自主勉強のテーマも「家康」です。
一番好きな言葉は?
(芽依さん)
「“我もし浜松を去らば刀を踏み折りて武士をやむべし”。地元である浜松を愛しているっていうのがすごく伝わってきて結構感動して。」
もともとは織田信長推しでしたが、大好きな嵐の松本潤さんが演じることもあって、今ではすっかり家康推しです。
(芽依さん)
「やっぱり地元だし、天下取りの道筋が面白いから、それがすごく好きです」
大河ドラマをきっかけに家族にも変化が。
芽依さんに教わりながら、家族で歴史の話をするようになったそうです。
さらに実際の見学も。駿府城や京都の二条城、それに家康が人生最後の鷹狩りをした場所とされる藤枝市の田中城の跡など、10か所以上の史跡を訪れました
(芽依さんの母)
「一緒に行って、勉強させてもらっています。歴史に疎いので。」
(芽依さん)
「教えがいがありすぎて、知らないんだなって。自分が好きなことをみんなに言えるっていうのがすごく嬉しくて」
(芽依さんの父)
「娘が好きなことを一緒に楽しめるっていうのは嬉しいなと思います。」
今月15日、全国の参加者がおよそ2ヶ月半かけて大切に育ててきたビオラが、浜松城そばの広場に持ち込まれました。
ここから大河ドラマの出演者たちへエールを送り続けるとともに、浜松を訪れる人たちを歓迎します。
(芽依さん)
「1年間大河ドラマ楽しみにしています。頑張ってください。」
皆さんの思いがこもったビオラ、この大河ドラマ館の中で綺麗に咲いています。
私も、実は自宅のベランダで2ヶ月半、ビオラ育ててきましたので、ここに一緒に置かせていただきたいと思います。
鉢にそれぞれ皆さんメッセージを添えていまして、私は「ふるさと静岡県が盛り上がりますように」と書きました。
他にも「健康に気をつけて1年間走り抜いてください」ですとか「えいえいおー!浜松最高だ」など、皆さんの温かいメッセージが書かれています。
この紫色、先ほどもお伝えしましたが、松本潤さんのイメージカラーということで、紫色がこのドラマ館に色を添えているということなんです。
さて再び北嶋さん。地域思う皆さんの気持ち伝わってきますね。
(北嶋課長)
「嬉しいですね。今回ですね、大河ドラマのファンから、そして初めて大河ドラマ見る方も、始まる前から本当に楽しんでいただいておりますので、ぜひこの大河ドラマ館にお越しいただいて、浜松の魅力・歴史触れていただいて、多くの方に来ていただければと思っております。皆さんお待ちしています。」
ますます静岡県全体で盛り上がっていくといいですね。
<動画 後半>
(取材・構成/牧本真由美、渡邉亜沙)
【NHK静岡「どうする家康」特集】
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