静岡県出身の声優・俳優の帆世雄一さんと五十嵐雅さんへのインタビュー。2回目は「魅力的な声の条件」は何か。そして、声優を目指す子供たちへのアドバイスなど、2人だから語れるお話を深掘りしてきました!
【魅力的な声とは?】
(佐藤アナ)「お2人が考える魅力的な声ってどんな声でしょうか?」
(帆世さん)「とんでもなく哲学的なっ!僕はナレーターとしての仕事が自分の主軸だと思っているので、ナレーターとしての魅力的な声って言うものをいつも求めています。僕のイメージでは、青い絵画があったらものすごく濃い青や、それに合わせた黄色を塗っていく仕事っていう。よりアクが強いって言うとおかしいんですけど、もっともっと深く、そこにのめり込める声っていうのが魅力的な声だなって自分では思ってるんですよね」
(五十嵐さん)「TPOに合った声であれば。そして心に『あー、響くな』『惹きつけられるな』と心に残る、耳に残る声は魅力的だなって思います。やはり適材適所、TPOに合わせて声がバチっと合っていればすてきだなと思います」
【“子どもたちの憧れ”】
(佐藤アナ)「今、小学生がなりたい職業ランキングに声優っていう仕事が上位に入るようになってきているのですが、どう感じますか?」
(帆世さん)「声優というものが認知されてからまだ、一般的な知名度としてそんなにたっていないと思っていて。やっぱりこれまで大先輩方がいろんな作品を命かけて作ってきてくださったおかげで、声優が素晴らしいものなんだっていうことが認められてきたというか。みんなが気づいてくれたのが誇らしいですね」
(五十嵐さん)「ある意味何でもありな場所になってきたというか。だからこそ生まれる新しい可能性、表現の新しい糸口というか。それが見つかるんじゃないかという意味でワクワクしています」
(帆世さん)「僕は、これから先またもっとすごい人が現れてくるんじゃないかというワクワクがありますね」
(五十嵐さん)「あるね」
(帆世さん)「ワクワクとともにヒリヒリ。負けねぇぞと」
(五十嵐さん)「しのぎを削らねば…」
【今を遊び尽くして!】
(佐藤アナ)「子ども向けに何かアドバイス、教えてもらえませんでしょうか?」
(帆世さん)「小学生だったら小学生の今を毎日を楽しく、精一杯遊び尽くすということに尽きると思うんですよね」
「というのも、お芝居の仕事なので。お芝居をする上で経験に勝るものってなくて。自分が学生時代に経験したものだったりとか、友達と遊んでいた記憶だったりとか、その時に感じていたものが全部お芝居をする上での僕の財産になるし、引き出しになります。いざ仕事始めると、もうそのストックがそこにしかないんですよ。それ以上経験できないから。あの頃は戻ってこないから。毎日いっぱい友達と遊んで、いっぱい勉強して、いっぱいいろんなものに触れるっていうことが1番じゃないかなって僕は思いますね」
(五十嵐さん)「最近、自分の声ってなんだろうと思って、録音して聞くようになりましたね。携帯電話、スマートフォン、レコーダー。いろんなものが手軽にある世の中だからこそ、自分の声を撮って聞くって言う習慣があると新しい世界が広がるのではないかなと思いますね」
(佐藤アナ)「『自分の声ってこうだったんだ』って、初めて聞いたときに思いますものね」
(帆世さん)「すごい嫌だって。最初はそうですよね」
(五十嵐さん)「最初はそう」
【言ってもらいました!】
視聴者から募集した、“お2人に言ってほしいこと”にも応えていただきました。
≪動画↓クリックしてね!≫
(帆世さん)「『駿河わ~ん』はどういうことですか?」
(五十嵐さん)「もうフィーリングだよ。フィーリング」
(帆世さん)「富士山を食べたのに、なんで水になったの?」
(五十嵐さん)「『駿河わ~ん!』ってほど雄大だ~っていう。『わ~ん!』で、わかんなかった?」
(帆世さん)「NHKですよ?大丈夫ですか?」
(五十嵐さん)「バッサリカットされる・・・」
帆世さんが考えたのは、富士山に登らない派の主張を凝縮したことば。
≪動画↓クリックしてね!≫
【静岡からも発信したい】
最後に、今後の夢を聞きました。
(帆世さん)「少しでも楽しんでいただきたい。お届けしたものを肯定的に捉えていただけたり、その方の人生に少しでも彩りを届けられたりっていうことが分かると僕にとってもすごい原動力になるので。やっぱり静岡で流れる作品に出させていただきたいというのが1番大きいですね」
(五十嵐さん)「静岡市内にもいろんな小劇場があって、そこを使って色々できないかなって思っているんですよ。いろんなエンタメを静岡から発信できないかっていうのは描いている夢ですね」
およそ1時間、笑いの絶えないインタビューでした。ちなみに「お2人の静岡のおすすめスポットはなんですか?」と尋ねたところ、帆世さんは久能山東照宮。五十嵐さんは静岡市の用宗海岸だそうです。シーズンごとにどこに行っても楽しめて、旅先に困らないのが静岡のいいところ。そう考えると「やっぱり静岡すごいね」と終始、静岡への愛にあふれるお話をしてくださいました。