小野伸二選手×野々村芳和チェアマン ④サッカー王国復活へ2人の提言

記者 山崎航
2022年11月25日 午後7:16 公開

世界中が熱狂する4年に1度のサッカーの祭典、FIFAワールドカップが開幕しました。これにあわせ、NHK静岡では、沼津市出身で3大会出場の小野伸二選手と旧清水市出身でJリーグの野々村芳和チェアマンの対談を実施し、地元の静岡県、そしてサッカー王国復活への思いについてたっぷり語ってもらいました。

4回のシリーズで伝える2人の対談、

最終回は「サッカー王国・静岡」復活に向けたそれぞれの提言です。

(野々村芳和チェアマン)

                  【競争】

「競争っていっても、まあ、いろいろあるんで。基本的には楽しんでほしいなとは思うんだけど。やっぱ勝つために、本当、何が必要かみたいなことを本気で考えるって、やっぱりね、最近、あるのかな。あってほしいけど。だから、そんなことなんじゃないかなと思うんですよね。子どもたちも含めて、やっぱ地域格差がなくなったのは、これは絶対事実で、それはもう受け入れざるを得ないことだと思うんですけど。でも、もう1回、特別な地域になろうと思ったら、そのほかの地域に勝とうと本気で思えない限りは変わらないと思うんで。そこを本気で何かを変えようと思ったときのパワーは、多分、昔よりもより今は必要になっちゃうと思うんですね。だから、そういう方がどのぐらい出て来るかみたいなことなんじゃないかなとは思います」。

(小野伸二選手)                 

                 【夢を持て】

「何か明確な夢、目標というものを持つ。それが見つかる、自分で持てれば、苦しいこともどんなことも乗り越えて。で、(野々村チェアマンが)言ったように、競争にも勝とう、もっともっとうまくなろうという気持ちになっていくと思うので。僕の中では何かそういうものをもっともっと明確な本当の意味で持ち、小さいながら僕はそうやって持ってきていた部分が、いろんなことに対して乗り越えてこれた部分であると思うので。とにかく貪欲に突き進んで行ってほしいという願いを込めて、はい、その子どもたちに。で、そういうものをちゃんと持てるように、近くにいる、そういうJリーガーだったりね、僕たちも含めて、みんなにそういうものを持ってもらえるようにやっていきたいと思っています」