突然、鶴之助の本当の父親である沖石(原田龍二)が、仕官の口を見つけたので鶴之助を引き取りたいと現れる。おぶん(小島梨里杏)をはじめ長屋の面々は鶴之助を返すことに猛反対する。しかし信兵衛(高橋克典)は鶴之助の将来を考えて思い悩む。翌日、沖石の仕官先となる藩の家臣が殺される事件が起き、信兵衛は沖石と事件の関係を探り始める。一方同じ頃、夜鷹のおよう(青山倫子)が姿を消す。信兵衛と鶴之助はどうなるのか?
折笠(笹野高史)に誘われて高級料亭に行った信兵衛(高橋克典)は女将・おもん(南野陽子)に出会う。おもんの娘のおみち(小林涼子)は板前修行中の銀次(石垣佑磨)と夫婦になりたいと思っていたが、おもんは昔スリだった銀次を嫌っていた。そんな銀次にある疑いが持ち上がる。銀次が店の客から盗みを働いたというのだ。身の潔白を訴える銀次。おもんとおみちの対立はいよいよ激しくなり、信兵衛は盗みの真犯人を探し始める。
信兵衛(高橋克典)は道場主の折笠(笹野高史)から炭問屋の跡継ぎ・孝太郎(西井幸人)の教育係を頼まれ、しばらく預かることに。16歳の孝太郎は気が弱くなよなよしている。ただ、そんな孝太郎に鶴之助はよくなつく。孝太郎をどう鍛えればよいか思案する信兵衛。そんな折、若い女が殺される事件が長屋近くで起こり、信兵衛は鶴之助の面倒を孝太郎とおぶん(小島梨里杏)に任せて犯人探しを始めるが…。
長屋の大家・平七(鶴田忍)は幼なじみの長右衛門(堀内正美)から若い娘・おうの(小野ゆり子)と再婚すると聞かされる。おうのには年寄りから金を騙(だま)し取る悪い女だという噂があり平七は気をつけるように忠告するが長右衛門は耳を貸さずに喧嘩(けんか)になる。さらにおうのが、ある殺しの犯人と目される浪人といるところを目撃される。信兵衛(高橋克典)はおうのの素性を確かめ、平七と長右衛門の仲を直そうと動き出す
信兵衛(高橋克典)は道場破りをやめ怪我をした重助(左とん平)のかわりに鶴之助を連れて屋台の蕎麦屋を始めた。信兵衛と同じ長屋に住む左官の庄太(須田邦裕)と髪結いのおきぬ(雛形あきこ)は夫婦になって10年たつが子供がいない。ある日そのことが原因で喧嘩(けんか)になってしまい、さらに庄太は憂さ晴らしに仲間と博打(ばくち)に行き多額の借金をつくってしまう。庄太は信兵衛に、おきぬとの離縁状を書いてくれと頼む
酒好きの浪人・松村信兵衛(高橋克典)は、道場破りをして日銭を稼ぎ、長屋で気ままに一人暮らしをしていた。信兵衛は浪人になった理由について周囲に語ろうとしない。ある日、長屋に赤ん坊・鶴之助を抱えた浪人・沖石(原田龍二)が引っ越してくる。沖石は、最近お家取り潰しにあい、妻に先立たれたという。信兵衛は沖石に、困ったら自分を頼るよう告げる。翌日、沖石が姿を消し、信兵衛が鶴之助の面倒を見ることになってしまう。