みなさんは、土曜の夜はどう過ごしていますか？私たちは、サタデーウオッチ９の放送後に、出演ゲストとアフタートークをしています。
―――出演してどうだった？気になったニュースはなに？印象に残ったことを糸口に、ニュースのこと、世の中のこと、一緒に考えていきます！
今回は「WHY JAPANESE PEOPLE!?」というネタでブレイクし、IT企業の役員も務めるアメリカ出身の厚切りジェイソンさんです。
見逃し配信はこちらから 23日まで視聴できます※別タブで開きます
厚切りジェイソンさん
1986年アメリカ・ミシガン州生まれ。17歳でミシガン州立大学に飛び級で入学。IT企業の役員も務め、プログラミングにも詳しい。節約術などお金に対する考え方で注目を集めている。最近、ネズミガシラハネナガインコのグリフくんを飼い始めた。
ふだんは、アメリカのCNNのウェブサイト、ABCニュース、NPR（米公共ラジオ）のポッドキャストで最新ニュースと接しているというジェイソンさん。大事にしているのは「効率」だという。この日もＮＨＫに来る前に、ランニングをしながらニュースを聞いてきたそうだ。
「僕は、全部ラジオですけどね。散歩しながら、走りながら聞いています。きょうはここに来る前に12キロを走りながら、経済ニュースとかウクライナの特集など、たまっていたものを全部聞いてきました。1.8倍でニュースを聴きながら、1.8 倍で走っています！ 冗談です(笑)
国際ニュースは、アメリカや海外のメディアのものを取り入れています。海外のことを知りたいということもありますが、日本語は僕にとっては外国語なので、英語の情報が取り入れやすいんです」
私（筆者）も同僚から、見逃したＮＨＫの放送は「ＮＨＫプラス」で２倍速で見ているという話を、最近よく聞く。ジェイソンさんが1. 8 倍速でラジオを聞いているということに共感するとともに、情報はそれぞれの感覚で、効率的に入手してもらえばいいと改めて思う。
ジェイソンさんに、今、一番関心があるニュースを聞いてみると、ウクライナへ軍事侵攻を続けているロシアのプーチン大統領の頭の中が気になっているという。
「ロシアがウクライナに戦争をしかけたことについて、プーチンさんがなぜ世界に理解してもらえると思っているのか、僕にはわからないんですよね。 プーチンさんが言っていることは全然認められないことで、ロシアが自ら、世界に参加できない状況を作ってしまっていることが気になりますね。その辺は議論できることが多いかもしれない」
独自の節約術で著書があり、投資家としても注目を集めているジェイソンさん。しかし、お金を増やすのは「万が一のため」でも「働かずに一生暮らすため」でもなく、「自由に人生を生きるため」だという。
私（筆者）は、自由に人生を生きるためには、「世界で何が起こっていて、身近なところにはどんな影響がありそうか知るということが大事」と考えて、ニュース制作に励んでいるが、ジェイソンさんからはこんな答えが返ってきた。
「ニュースを聞いたときに、『ああ、そうか』と何も考えないで終わってしまう人も多い と思うんです。それではニュースがあんまり役に立たない。アメリカには、保守的なメディア、民主的なメディアがあるんですが、僕は同じニュースを両方で聞いて、伝え方の違いを感じています。
新しい情報を聞いたときに、『本当にそうなのかな？』と自分でちょっと疑ってみる。ニュースを聞いて、自分はどう思うか、どう動くのかとか、いろんなことを考えたほうが、いい経験、いい知識につながると思います。
ニュース番組から『皆さんはどう思いますか？』とか問いかけがあったら、みんなが考えるきっかけになるんじゃないですかね。たとえ、視聴者に直接聞かなくても、出演している人たちが話し合えれば、違う見方や感じ方があるっていうことが浸透するようになるのかなと。
ただ、アメリカの番組は暴力的な討論になってしまう時があるので、日本の番組を無理やりアメリカ寄りにする必要はないと僕は思っていますよ。平和的に、侮辱せずに話し合えることが大事で、それが日本のよさでもありますから」
アフタートークを終えて、「WHY JAPANESE PEOPLE!?」と叫びながら鋭く切り込んでいくイメージを強く残している一方で、堅実に、率直に生きるジェイソンさんの人柄が多くの人の共感を呼んでいると感じています。
自由に生きるためにどう動いていくのか、そのヒントとなるような情報が届けられるよう、きょうも世界のニュースと向き合っています。
【文章 原田季奈】「サタデーウオッチ９」立ち上げメンバー 静岡のお茶農家出身 盛岡局・長野局に勤務 鳥といえばペンギンが好き
「サタデーウオッチ９」は 毎週土曜 夜8時55分から放送中！
壇蜜さん、角野隼斗さん、香取慎吾さん、ヤマザキマリさんとのアフタートーク公開中！
