くまラン「“インターバル走”やってみよう!」

NHK
2022年12月2日 午後3:34 公開

秋も深まり、マラソンシーズンとなりました。ランナーの皆さまは、レースに距離走に、忙しい週末をお過ごしのことでしょう。そんな皆さまにぜひやってみて欲しい練習があります。それが「インターバル走」です。マラソン大会に向けて走ることが習慣になってきたのなら、「くまラン」メンバーと一緒に挑戦してみませんか?

インターバル走(強いペースで走る→休むを繰り返す練習)

ということで今回は、「インターバル走」がテーマです。

三津家コーチと「くまラン」で行う練習を検討したときに、“やりたい”と言われたのがこのインターバル走でした。(通称インターバル。“インター”とか“バル”とかとも略します)このインターバル走、陸上経験者の方にとっては馴染み深く、そして恐怖のことばであるかもしれません。しかし、ランニングを始めたばかりの皆さんにとっては、聞きなじみのない単語ですよね。そんな練習を「くまラン」で取り上げたかった理由は、走りのステップアップのためにとても効果的だからです。

「インターバル走」とは、

“速いペースで走った後に短い休憩を挟む” これを1セットとして

“数セット繰りかえす練習”のことです。

400メートルなどの短い距離のインターバルもあれば、2kmなどのインターバルもあり、距離に応じてペースを変えますが、いずれも普段のジョギングよりも速いペースで走ります。

同じ「走る」という行為でも、どのくらいの速さ(=強度)で走るかによって、得られる効果が変わってきます。三津家コーチによると“心肺機能や筋力の向上といった効果を得ることができる”とのことです。

なんでインターバル走をするの?

もちろん、同じペースで長い距離を走ることができればいいのですが、体に負荷がかかりすぎてしまう。例えば、5kmのベストタイムが25分(1キロ5分)の人が、練習でも同様のタイムで走ってしまうと、かかる負荷は大きくなります。ただ、これを1kmずつに分割して1本あたりを5分で走ることで、同じ強度を保つことができるという練習です。(休憩を長く取り過ぎるとただの1キロ走になるので短くします)つまり、分割することで余裕を持って走ることができ、高い効果も得られるという、お買い得な練習なのです。

さて説明が長くなりましたが、今回くまランでは、1km×5本という練習を行いました。休憩は3分。

これまでの江津湖ランや阿蘇ランでは「ニコニコペース」の1キロ7分半から8分で走ってきましたが、今回は「ギリしゃべれるペース」の1キロ6分半を目安に走ります。

(6分半でフルマラソンを走ると、およそ4時間半です)

渡慶次キャスターも佐久間副部長も、練習前は戦々恐々としていましたが・・・

「ギリしゃべれるペース」と聞き、安心しつつ練習を開始しました。

ギリしゃべれるペースで走る3人(三津家コーチと渡慶次キャスターと佐久間さん)

三津家コーチによると、「インターバル走」で注意をすべきことは2つ。

それは、

(1)設定ペースを守ること

(2)正しく綺麗なフォームを崩さないこと

いつもよりペースが速いので、速く走ることだけを意識するとフォームがくずれてしまいがちです。ジョギングの時と同じように正しいフォームで走れるよう意識しましょう。

そして、初心者にとって難しいのが、ペースを守ること。渡慶次キャスターも、失敗してしまいました。

このペース速いですか?(渡慶次キャスターと佐久間さん)

“前半は速いペースで飛ばし、後半はペースが落ちてしまう”というもったいない走りになってしまいました。重要なのは、合計タイムではなく、最初から最後まで同じペースで走ることなのです。

5本目中の3人(三津家コーチと渡慶次キャスターと佐久間さん)

ただ、最後の1本だけは飛ばしましょう。今回は5本目、三津家コーチの引っ張りで1kmを5分30秒までペースが上がりました。4本目までは笑顔も多く、あまり息も乱れていない2人でしたが、さすがに少しお疲れの様子でした。

5本目終了後の3人(三津家コーチ、渡慶次キャスター、佐久間さん)

今回の設定ペースは、1km6分半でしたが、5本目では1分も速く走ることができたことを考えると、2人にとっての設定は、少し遅すぎました。といっても、初めて行う練習なので、適切なペースがどれくらいなのかは、やってみないとわかりません。つまり実際にやってみて、実際には“もう少し上げられるかも”というフィードバックが得られたということです。

三津家コーチによると、インターバル走を行う上で大事なことは、今回のように“自分の体で実験する”ということだそうです。“ちょっと難しそうだし・・・きつそうだし・・・適切なペースわからないし・・・”と不安に感じる前に、実際にやってみて、その結果を次のトレーニングに生かしてみてください。

ん~やってみよう!ポーズの3人(三津家コーチと渡慶次キャスターと佐久間さん)

このようにとても効果的な練習である「インターバル走」ですが、練習による体への負荷は大きいため、ランニング初心者の方は、まずは「走ること」を習慣化してみてください。そして週に3回走ることができるようになったら、その1回をインターバル走に変えてみることで、効果が期待できます。

ここまで読んでくださった方、あなたはもう「くまラン」メンバーです!

熊本城マラソンまで、あと2か月あまり。ほかのマラソン大会を目標としている方も多いと思いますが、インターバル走も取り入れて、目標達成に向けて一緒に頑張りましょう!(ぜひ、下の投稿フォームから「この冬のランニングの目標」や「マラソン大会への意気込み」など教えてください!)

最後になりましたが、
先日の「くまラン」イベントにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

三津家コーチから教わったことを意識しながら、

「インターバル走、ん~やってみよう!」

ということで、次回の放送もお楽しみに!

投稿大募集!

三津家コーチのお悩み相談室では、ランニングや運動・健康に関するお悩みを募集しています。三津家コーチが一緒に解決します!  

教えて!秘密のランニングコースも募集しています。”熊本県内”でおすすめのランニングコースをそのコースの魅力とともに教えてください!

投稿はコチラ

▼放送した内容はこちらから

過去の動画はこちら

動画一覧