横手市で、冬の間作られているホワイトアスパラガス。その白さ、柔らかさ、甘さから、全国で扱われる一品です。そのおいしさの秘密は?そもそもホワイトアスパラってどんな野菜?などなど、武田実紗キャスターが訪ねました!
生産者を訪ねて。ハウスの中は?
訪ねたのは、横手市大雄にある農園です。
広報担当、髙橋一康さんに案内してもらいました。
ハウスの中に入ると、びっくり!
一面に遮光シートが貼られいて、中はかなり暗いんです。
そしてシートをめくると、…真っ白なアスパラガスがありました!!
アスパラガスを育てる「温床ベッド」よばれる場所で、立派に育っています。
ホワイトアスパラの秘密。その味わいは?
実は、ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスは同じ品種です。光を当てて育てると緑色になります。遮光シートで光を遮って白いままにしたのがホワイトアスパラなんです。
そして本来、春から夏が旬のホワイトアスパラガスを冬に出荷することで、付加価値を高めています。
皮をむかず、生でも食べられる柔らかさ。そしてシャキシャキの食感と、強い甘みが特徴のホワイトアスパラガスは、品質の高さから長年関東の有名ホテルやレストランで使われています。
やわらかさと甘さの秘訣は、若い芽を収穫していることにあります。一般的なアスパラガス栽培は、同じ株から何年かにわたって何度も収穫しますが、この農園では、毎年、種から株を作って若い芽を発芽させます。畑で作った株を掘り起こしてハウスに植え替えるのは重労働。ですが、毎年この作業を行うことで、いつも一年物のアスパラガスを出荷できるんです。
広がるホワイトアスパラグルメ
自慢のホワイトアスパラガス。今、県内でもそれを活用したグルメが続々と生まれています。
地元横手市のジェラート店で作られているのが、ホワイトアスパラガスのジェラート。生クリームや砂糖は極力抑え、野菜の甘みをそのまま生かしています。
秋田市のラーメン店では、ホワイトアスパラガスをトッピングしたラーメンを開発。トマトを使った赤いスープに、生のホワイトアスパラと水菜が映える一品です。
県内で進むホワイトアスパラの活用。農園ではさらなる広がりを目指しています。
アスパラガス農園・広報担当、髙橋一康さん
「秋田県って冬の間観光客が少ないということでそれの一つ起爆剤になれればなと。このホワイトアスパラを使ったメニューを秋田県内でやっていただいているお店もありますので、そちらに全国からお客さんが観光客として秋田の冬祭りに合わせて来ていただければうれしいです」
動画はこちらからご覧ください! ※ページ内「冬においしい!ホワイトアスパラガス」