“酒かす”を使った商品作り
男鹿市内の食品や雑貨などを販売しているお店。いま人気なのが…
マヨネーズ風調味料なんです。
瓶の裏を見ると…原材料として、確かに「酒かす」と書いてあります!
マヨネーズ“風”調味料!?
それにしてもなぜ、「マヨネーズ風調味料」なのでしょうか???
見た目には違いがないように思えますが。。。
実は、この商品には卵が使われていないんです!
それにしても、なぜ原材料が“酒かす”かというと…
こちらのお店を経営しているのが、酒造会社だからなんです。
酒造会社がなぜ?
(マネージャー・遠田葵さん)
「他の酒蔵から、酒かすをどうすればよいか分からず、廃棄せざるをえないという悩みを
聞くんです。そこで酒かすを無駄にしたくないという思いから商品作りを始めました。
社長が知り合いの料理人と相談して、万能調味料を作ってみたらという話になり、
マヨネーズだとなりました。」
原料の酒かす
お酒を造るときに出てきます。家畜の飼料などに使われていますが、廃棄されるものも
あって、処理に困っている酒造会社もあるそうです。
5年間で100回近くの試作!?
このマヨネーズ風調味料、完成するまでの5年間で100回近くの試作を重ねました。
酒かすを有効利用しつつ、マヨネーズのようなコクやおいしさも味わってもらいたい。
その熱意が伝わってきます。卵が苦手な方や、卵アレルギーの方にも好評で、県内はもちろん、全国・海外からも注文があるそうです。
秋田ならでは!イチオシの食べ方!!
マヨネーズ風調味料、普通のマヨネーズと同じように、サラダにかけたりフライなどにつけたりするのもおすすめです。
…が、中でも遠田さんイチオシの食べ方がこちら!
刻んだいぶりがっこと混ぜてタルタルソースにして、クラッカーにのせます。
いぶりがっこの風味と、マヨネーズ風調味料のほどよい酸味がとても合っていて、
ものすごくおいしかったです!中継が終わってから2つも食べてしまいました。
味のバリエーションも!
青のり味、からし味、カスタード味、トリュフ味など、いろんな味を楽しめるんです。
なかでも、トリュフ味は断トツの人気です!
今後の展開は?
(マネージャー・遠田葵さん)
「今は県内の酒蔵の酒かすを使っていますが、将来的には全国の酒かすを活用していきたいです。さらに、これまで廃棄されていた果物の皮など様々なものを商品に変えていく
ことを計画しています。」
このお店、どんな場所に?
(マネージャー・遠田葵さん)
「地元の人や観光客が気軽に立ち寄れる店にして、観光客が地元の人に『近くにいいお店
ありませんか』と尋ねたり、会話が生まれる場所にしたいです。観光客の皆さんにたくさん男鹿を歩いてもらって、男鹿を盛り上げていけたらいいなと思います。」
これまで廃棄されていたものの有効活用だけではなく、男鹿の地域活性化も目指しているとても夢のあるお店でした。