(52) 門司区・部埼灯台

初回放送日:2022年6月13日

部埼灯台は北九州市門司区関門海峡東口を臨む小高い丘に立つ石造りの大型灯台で、「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により1872年に建設されました。灯台最上部で輝くレンズはフランス製であり、現在も昔と変わらぬ輝きを放ちます。灯台直下の海岸には松明を掲げた人物像が建立されています。「清虚(せいきょ)」という名の江戸後期の巡礼僧です。清虚は巡礼途中に「念仏埼」と呼ばれ海難が絶えない関門海域の状況を憂い、それ以降亡くなるまでこの地で焚き火を絶やさなかったと言われています。清虚は托鉢で得た浄財の内、一食分を残して他すべてを薪代に当てたそうです。清虚の遺志は現在に受け継がれ、15秒に一度放つ閃光によって関門海域を照らし続けています。

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