「苦しみによって苦しみから救われ、悲しみの穴をほじくっていたら喜びが出てきた」…事故で脊髄を損傷し首から下が動かなくなった星野富弘さんは、花の絵に詩を添えた詩画集を次々と世に送り、多くの人の心をとらえている。詩画集は、妻の昌子さんが絵の具をといて筆につけ、星野さんが口にくわえて時間をかけて描く。その画と詩にひかれた女優の樫山文枝さんが星野さん夫妻を訪ね、作画や散歩に付き添いながら思いを伺った。
1984年冬、豪雪に見舞われた白山では、ニホンザルの群れのひとつで半数が飢えと雪崩で死んだ。そして春、群れのメスザル「ヤツデ」 は1頭のオスザル「ヤマト」を出産した。果たしてヤツデとヤマトは厳しい冬を越せるのか。番組では、親子を追いながら厳冬の中で生きるニホンザルの生態を克明に描く。木の芽、木の皮など乏しいエサを糧に寒さを耐え、吹雪の中では抱き合って夜を過ごす。貴重な映像でつづる大自然の生命讃歌。
1976年、テレビの可能性を追求する「実験性」と「スクープ性」を方針に開始された「NHK特集」。13年で1378本が制作された。 選りすぐりの作品が最新のデジタル技術で 鮮やかな映像としてよみがえる。