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    順平は四国に行っていた。宗俊には内緒で、電話があったとトシ江(宮本信子)は元子(原日出子)に打ち明ける。トシ江は、毎日、家族の無事を祈りながら変わらぬ家事を積み重ねる女の仕事を「賽の河原の石積み」だと例えながらも、順平を信じていた。母の気持ちが心にしみた元子は、この話を随筆に書き新聞に投稿する。すると朝刊に掲載され、元子は「私はダメじゃなかったのよ!」と大喜びする。