「第60回ギャラクシー賞」テレビ部門優秀賞 受賞のご報告

丸山俊一
2023年6月2日 午後3:00 公開

「第60回ギャラクシー賞」テレビ部門におきまして、
「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の60-90s」優秀賞を受賞致しました。

 2022年度放送の番組の中から463作品が選考の対象となり、厳正な審査の結果、14作品が選ばれ、さらにその中から優秀賞3作品と大賞が決定、発表されたものです。
みなさまの番組へのご支援にあらためて感謝申し上げます。

<授賞理由>
貴重なアーカイブ映像と証言を駆使して、多様で複雑な戦後日本のサブカルチャーを体系化した意欲作です。一定の時期ごとに歴史的な位置づけを見出しとして付すなど、現代社会の成り立ちを理解しやすいように工夫が凝らされ、映画、文学、世相、音楽、ゲームなどを網羅した緻密な構成と絶妙なバランス感覚で説得力があります。多様なメディアが氾濫する現代社会において、テレビならではの役割を生かし、アメリカ、ヨーロッパ版とともに歴史的に意義のある企画となりました。

 シーズン3日本編が対象ですが、シーズン1アメリカ編、2ヨーロッパ編にも言及され、現代社会のおけるテレビの役割を担おうとする試み、歴史的意義も評価されたものです。
 8月8日から、あらためて今度はEテレで、12週連続で放送予定です。ぜひご覧いただき、ご自身の見方で、ありえたかもしれない「もう一つの戦後史」を発見していただけましたら幸いです。
引き続き「世界サブカルチャー史」シリーズ、よろしくお願い致します。

 なお残る2つの優秀賞は、OTV報道スペシャル「水どぅ宝」 (沖縄テレビ放送)、報道1930「激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は」 (BS-TBS)が、そして大賞は「エルピス―希望、あるいは災い―」(関西テレビ放送)、が受賞しました。