2019年
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ
ゴッサムシティに住むアーサー・フレックス(フェニックス)は貧しいコメディアン。病気の母を看病しながらつましく暮らしており、自身も緊張すると笑ってしまう病を抱えている。だが、不況により彼の通うカウンセリングは打ち切られ、仕事も上手くいかない。地下鉄の中でビジネスマンに絡まれた彼は、ついに持っていた拳銃で彼らを射殺してしまう。
アーサーは、母が自分を大富豪トーマス・ウェインとの間にできた子どもだとして彼に支援を求めていた手紙を目にし、ウェインの元を訪れるが、逆にすべては母の妄想だったことを知らされる。絶望した彼は、殺人鬼「ジョーカー」となる。その姿に触発された市民は暴徒と化し、ウェイン夫妻は射殺されてしまう。その傍らにいたのが息子ブルース、後のバットマンであった。
社会のひずみが、一人の善良だった市民を殺人鬼ジョーカーへと変えたという新解釈を提示。私たちは「悪」の増殖をどうしたら食い止めることができるだろうか。