2001年

監督：リドリー・スコット
出演：ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー

アフリカの角と呼ばれるソマリアでは、かねてより氏族間の争いがあった。60年代に社会主義政権として実権を握ったバーレ大統領の勢力に対して、反政府勢力、統一ソマリ会議（USC）が80年代後半台頭。ついにバーレ大統領を追放するが、各勢力の争いにより内戦が激化する。
USC内部でも対立が起こり、アイディード将軍派に追われた暫定大統領アリ・マフディは、国連PKOの派遣を要請する。PKOは多国籍軍を派遣するが、アイディード将軍は民兵を組織し、国連に対して宣戦布告した。
アメリカ軍は特殊部隊を投入し、アイディード将軍派の側近を捕える単独作戦を実行するが、民兵の激しい抵抗を受け、軍用ヘリ「ブラックホーク」2機と多くの兵を失い、作戦は失敗に終わる。映画はこの「モガディシュの戦い」の実話を描いたものだ。世界に冠たる軍事大国アメリカの失敗は世界に衝撃を与え、これを機に国連はソマリアから撤退。内戦は泥沼化の一途をたどった。