2017年
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード
タイレル社が製造する人造人間レプリカントの反乱事件が起きた結果、その製造は禁止された。だがその後、ウォレス社がより従順な新型のレプリカント・ネクサス9型を製造するようになっていた。ネクサス9型のK(ゴズリング)は、ブレードランナーとして旧型レプリカントの始末を任務としている。
ある時、Kは任務の最中に遺骨を発見するが、それは出産の形跡があるレプリカントの骨だった。開発者ウォレスによれば、それはレイチェルのもので、彼女はデッカード(フォード)との間に子どもを授かったのだという。
Kは次第にその子どもは自分なのではないかという考えを持ち、真相を追究しはじめる。同時にウォレスもレプリカントの生殖能力を探るべく、デッカードの行方を追うのだった。
レプリカントの記憶は埋め込まれたものであるがゆえに、自身の来歴に確証が持てない。遺伝子もまた情報であることを科学は示唆するが、だとすれば、人間の「意志」はどこから生まれるのか。レプリカントと同じ不安を、現代人も抱えているのかもしれない。