『ダラス・バイヤーズクラブ』(Dallas Buyers Club)

ライター 高田秀樹
2022年6月24日 午後1:00 公開

2013年

監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、ジャレッド・レト

1985年、ダラスに住むカウボーイのロン・ウッドルーフ(マコノヒー)は、奔放な性生活とドラッグに明け暮れている。ある時、事故で病院に運び込まれたロンは、血液検査でエイズであることが判明、余命30日を宣告される。ロンは、臨床実験が始まっていた治療薬AZTを医師イヴ(ガーナー)から手に入れようとするが許されず、盗み出す。だが、AZTは強い副作用を持つものでもあった。彼はメキシコに渡り、無免許の医師であるバスから治療薬を処方してもらう。
HIVに効果のある薬が複数あるということに気づいたロンは、トランスジェンダーのレイヨン(レト)と共に、会員制の国内未認可薬を頒布する組織「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。
国の方針に反旗を翻した一人の患者の実話を元にしている。当時、HIVウイルスは同性愛でのみ感染するものだと思い込まれ、差別されていた。それが治療薬の進歩にも少なからず影響を与えていたとされる。