（M:I-2 / Mission: Impossible 2）

2000年

監督：ジョン・ウー
出演：トム・クルーズ、ダグレイ・スコット、タンディ・ニュートン

大手製薬会社バイオサイトの研究員ネコルヴィッチは、1日で人を死に至らしめるキメラウイルスとその治療薬であるベレロフォンを開発した。イーサン（クルーズ）はその護衛の任務を担当していたが、休暇中にCIAが替え玉として送った工作員アンブローズが裏切り、ウイルスと薬を奪ってしまう。狙いはウイルスを市中にばらまいて、治療薬で儲けることだった。
イーサンはそれを奪還する任務を負うが、そのためにアンブローズの元妻であるナイア（ニュートン）を潜入させることになる。バイオサイトの社屋に忍び込んだイーサンだったが、アンブローズの罠にはまってしまう。ウイルスをアンブローズの手に渡さないためにナイアがとった行動は、自らにキメラウイルスを注射するというものだった。
人を死に至らしめるウイルスと聞いて、現在の私たちは否が応にも新型コロナを思い浮かべてしまうだろう。原因をある種の陰謀論に求めてしまう心情を、この映画はよくつかんでいたのではないだろうか。