2016年

監督：バリー・ジェンキンス
出演：トレヴァンテ・ローズ、マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス

シャロンは体が小さく内気でいじめられている。ある時、彼は麻薬の売人をしているフアン（アリ）に出会い、父のように慕うようになる。だが、シャロンの母ポーラ（ハリス）が、フアンから麻薬を買っていることを知り、ショックを受ける。
高校生になったシャロンは、やはりいじめを受けていた。そんな中、幼馴染みのケビンだけが彼の友達だった。気の置けない友情はいつしか恋愛感情へと変わっていることをシャロンは知り、ケビンもそれに応える。だが、翌日ケビンは、学校のいじめっ子の言うがままにシャロンを殴ってしまう。
大人になったシャロン（ローズ）は、以前とは見違えるような筋骨隆々の体を持ち、フアンと同じく麻薬の売人をしている。そこへ久しぶりにケビンから連絡が来て、二人は会うことになる。
人生を歩む中で、アイデンティティを見つけられずにいたシャロンは、最後にようやく自身を受け入れる勇気を持つ。マイノリティの物語だが、普遍性を兼ね備えている。