1994年

監督：ベン・スティラー
出演：ウィノナ・ライダー、イーサン・ホーク、ベン・スティラー

大学を総代として卒業したリレイナ（ライダー）は、テレビ局で働き始めるがすぐにクビになってしまった。彼女は学生時代の友人であり、GAPに勤めるヴィッキーと暮らしているが、そこに哲学を学びながらも大学を中退したトロイが転がり込んでくる。
リレイナとトロイはどこか惹かれ合いながらも、なぜか喧嘩してしまう。ひょんなことから出会ったMTV社員のマイケル（スティラー）はリレイナに好意を寄せ、彼女がひそかに撮り貯めている友人たちを題材にした映像作品を局に売り込むが、放送されたのはリレイナの意図とは異なる無残に”切り刻まれた”ものだった。
主人公たちの世代は「ジェネレーションX」と呼ばれる。ヒッピーの夢破れて結局は資本主義の手下となった親たちを見て育ち、大学を出て飛び込んだ社会は不況のどん底。将来に夢を見ることもできず、けれども自分らしさを実現しようともがく若者たちの姿は、９０年代アメリカ社会の一つの象徴だ。