2005年

監督：アン・リー
出演：ヒース・レジャー、ジェイク・ジレンホール

1960年代、ワイオミング州ブロークバック・マウンテンの牧場で、季節労働者として働くイニス（レジャー）とジャック（ジレンホール）は出会う。次第に心を許した二人は、いつしか愛し合うようになる。しかし、二人はそもそも自分たちがゲイだと自覚していたわけではない。イニスにはアルマという婚約者もいる。季節労働の期間を終えた二人は、思いを残したまま別れる。
その後、共に女性と結婚した二人だが、ある時から再び定期的に会うようになる。それから20年間、付かず離れずの関係を続けていた二人だが、短い時間しか会えないことへのいらだちを隠せない。イニスは少年時代に見た、同性愛者がリンチで殺された事件が忘れられず、ジャックと大っぴらに暮らすことには躊躇しているのだ。しばらく会うことのなかったイニスがジャックへ手紙を出すと、それは「受取人死亡」となって戻ってきてしまう。
同性愛者への厳しい差別があった60年代。二人が純粋な愛を表現できる場所は、社会から隔絶されたブロークバック・マウンテンの自然の中だけだった。