2002年
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ
ある時、スペインの漁船の乗組員がマルセイユ沖で海に漂う男を発見する。彼は背中に撃たれた後があり、自分が何者であるかの記憶を失っていた。
彼――ジェイソン・ボーン――の尻には、スイスの貸金庫の番号が記載されたカプセルが埋め込まれており、そこには複数の偽名が記載されたパスポートと銃、莫大な現金があった。
何者かの指令で地元警察に追いかけられたボーンは、たまたま居合わせたマリー(ポテンテ)の車でパリへと向かう。次々と現れる暗殺者を討ちながら、彼は指令元となる人物を呼び出し、決着をつけようとする。
映画では序盤から、ボーンを追うものの正体はCIAであることが明かされる。国家が多額の資金をかけて「人間殺人兵器」を育てる計画があり、ボーンもまたその一人だった。そして、国家は用済みの兵器は平気で消そうとする。描かれるのは、権力の闇に孤独に立ち向かう個人の姿だ。