2017年
監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ
カメラマンのクリス(カルーヤ)は、恋人ローズ・アーミテージ(ウィリアムズ)の両親に紹介されることになった。だが、黒人のクリスは白人であるローズの家族の反応が心配だ。
アーミテージ一家は父が脳外科医、母がセラピストの裕福な家庭であり、広大な屋敷に黒人の使用人を雇っている。「オバマの3期目があるなら投票する」というリベラルな考え方を強調する父ディーンだったが、アーミテージ一家や使用人の行動はどこか変だとクリスは感じる。さらに母ミッシーは、渋るクリスに禁煙の催眠をかけてしまう。
翌日、パーティが開催されるが、そこに集まったのは裕福な白人ばかり。彼らはクリスに興味津々の様子だ。そんな中、唯一の黒人参加者であるローガンは、突然クリスに襲い掛かり「出ていけ!(Get Out)」と叫ぶのだった。
歓待の言葉を口にするアーミテージ家族やパーティ参加者に対するクリスの違和感は、表向きは平等を唱えながら、差別を続ける白人たちへの強烈な皮肉と取れる。