Akiko’s Piano 〜被爆したピアノが奏でる和音(おと)〜
2022年9月16日(金) 更新
この番組について
終戦から75年、広島に投下された原爆によって命を落とした、ある女性の物語に光をあてます。 あの日、原爆の爆風を受け傷つきながら、奇跡的に残ったピアノ。 かつての持ち主は、河本明子さん19歳。 どこにでもいるような、家族を愛し、音楽を愛した、ひとりの女性でした。 彼女をイメージしてつくられた曲「Akiko’s Piano」が、今年8月、広島で世界初演を迎えます。 演奏に用いられるのは、明子さんが実際に使っていた、被爆したピアノ…。 明子さんの在りし日の姿を、日記や関係者の証言にもとづき、創作をまじえたドラマとドキュメンタリーで描きます。 【あらすじ】 昭和15年。広島県三滝町に暮らす河本明子(芳根京子)は、父・源吉(田中哲司)、母・シヅ子(真飛聖)、そして弟2人と仲良く暮らしていた。明子のよろこびは、大好きなピアノを演奏すること。ある日、彼女の夢を応援してくれた教師の竹内(町田啓太)のもとにも、召集令状が届き…。戦況が悪化していくにつれ、徐々に音楽から引き離されていく明子の生活。「勉強がしたい」、「もっとピアノを弾きたい」。そんな思いをよそに、勤労奉仕に駆り出される。そして昭和20年8月6日の朝も、父の反対をおして、作業のために街の中心部へと向かっていったのだった。75年後の広島。被爆したピアノが、明子の思いを奏でる。 脚本:田中眞一
出演者・キャストほか
河本明子 (芳根京子)
河本源吉 (田中哲司)
河本シヅ子 (真飛聖)
竹内茂 (町田啓太)