大富豪同心2

三国屋の主人・徳右衛門の孫で眉目秀麗の御曹司。徳右衛門に将来を心配され江戸の同心として就職。武道も走るのも苦手、暗闇も苦手であるが、放とう三昧で磨いた品と教養はピカイチ。好きなものはとことんやる性格で医学の知識は高い。

先君の御落胤として将軍の異母弟。将軍の病気と供に江戸に呼び戻される。母を早くに亡くし、他人を信じず己の強さのみを頼りとする性格に育った。兄である将軍への畏敬の念は強い。顔だけは卯之吉そっくりだが気性は荒い。

女剣士。剣豪・溝口左門の一人娘。美少女ながらその男勝りな性格から鬼娘と呼ばれている。なぜか剣の腕がまったくない卯之吉にほれ込んでしまう。

南町奉行所の筆頭同心。部下に厳しく当たり散らす嫌な上司であるが腕は立つ。 “南の猟犬”として江戸中の悪党に恐れられている。

三国屋の卯之吉に拾われる。太鼓持ちから岡っ引きに。以来、卯之吉の身の回りの世話から事件の捜査まで行う唯一無二の相棒。

売れない三文役者で弥五郎の情夫。金に汚く口も悪い。卯之吉の替え玉として南町奉行所同心・八巻卯之吉を演じることもある。

大名・梅本家の三男。卯之吉とは夜の町の遊び仲間で暴れん坊。前シリーズでは、大いに歌舞いていたが、今回は普通の侍として真面目な一面を見せる。

南町奉行所の内与力。三国屋徳右衛門からの賄賂により卯之吉を南町奉行所の同心にねじ込む。そのことが原因で意に反し卯之吉を支援。

凄腕の浪人。徳右衛門の金で卯之吉の用心棒となる。妻子があったが甲斐性なしで逃げられ、女嫌いになり男に走る。役者・由利之丞を溺愛し、金を稼いでは貢いでいる。

南町奉行所の中堅同心。卯之吉の面倒を見るように言われ、嫌々ながらその役を務める。村田に怒られないようにビクビクしているが深く尊敬もしている。

南町奉行所の中堅同心。考えなしに上司の見立てに茶々を入れたりしてウザがられ、肝心の捕物でもドジをやらかすお茶目な男。

荒海ノ三右衛門の一の子分。役人は嫌いだが三右衛門が八巻卯之吉の手下となってしまったため、その捜査に協力することに。

三国屋の番頭。時に武闘派な面も持つ徳右衛門の右腕。店で、卯之吉が同心八巻卯之吉であることを知っている唯一の男。

江戸の侠客・荒海三右衛 門一家の長。それと知られた武闘派で大勢の子分を従える。表稼業は口入れ屋を営んでいる。卯之吉のことを凄腕同心と信じて疑わない。

客に媚びないきっぷのいい深川一番の人気芸者。卯之吉にほれ込んでいるが、姉さんのような恋人のような。時に有用なアドバイスをする軍師のような側面も見せる才女。

江戸随一の札差＆両替商 で三国屋の主人。高利貸しの分野でも江戸一番。 金銭には非常に厳しい男ながら、卯之吉を溺愛。孫の将来を案じ卯之吉を同心にする。

幸千代の異母兄。病に侵され、無用な混乱をさける為、幸千代を跡目と考え老中甘利に密かに指示をだす。

信濃国諏訪藩の姫。幼い頃幸千代の許婚となったが、その後長く会ってはいない。 心に決めたことは誰が止めてもやり通す性格で、幸千代にいくら邪険にされても一心に幸千代を恋い慕う。

富士島の実弟。姉の計画に加担し数々の幸千代暗殺作戦を実行する。姉とともに徳川への恨みも深く、徳川 の治世の混乱と三国屋徳右衛門潰しを企んでいる。

藤右衛門の闇の番頭として、裏稼業の人間を集めたり荒ごとを企てたりの仕事を一手に引き受ける。

大奥の御年寄（大奥随一の権力者）。住吉屋の実姉であり、旗本・義実家の養女となって大奥に上がる。将軍家の御家騒動で徳川の世の中がひっくり返ることを願っている。

将軍・家政を支える老中。甲州預かりになっていた幸千代の後見役を務め、将軍後継ぎの話が出てからは幸千代を江戸の屋敷に囲うことに、幸千代を守り抜くべく奔走。