この番組について

認知症の日々を丁寧に取材したら、つらい・怖い・大変といったイメージとは別の、笑いや笑顔がかいま見えるたくさんのエピソードがありました。そんな”認知症のリアル”を人形劇とアニメと童謡「ぞうさん」の作詞で知られる詩人まど・みちおの詩を使ってお伝えします。2025年には700万人といわれる現実を前に、介護する人も当事者もよく知らないという人にも、この番組が肩の力を抜いて「認知症にはこんな世界や現実もあるんだ」と知ってもらう一助になれば・・・ 今回、人形劇の声は俳優の市村正親さんと堀越麗禾さんのおふたりが、人形のデザインは水森亜土さんが担当しました。とってもチャーミングなので、認知症の日常のひとコマを描いたほほえましいアニメーションとともに、どうぞお楽しみください。 ※下のそれぞれの写真をクリックすると、3人からのスペシャルメッセージが見られます!

  • まどさん 声 市村正親

    〈市村正親さんからのメッセージ〉 現実にいっぱいあるトンチンカンをよ~く見ると、そこには人間がいるよ、って… ほんとの人間らしい部分を、まどさんが感じて詩にしてるんだなぁと思いました。 僕ももう、俳優生活51年目を迎えて、舞台作品は100本を超えているんですよ。役のうえで、想像を絶するような激しい人生を送ってきて、さまざまな人間の姿を体現してきました。 この番組は、本当の人間の姿、それは愛の姿と言ってもいいけど、それが見えてくる番組じゃないかな。

  • ハイマちゃん 声 堀越麗禾

    <堀越麗禾さんからのメッセージ> 人形劇は初めてで、口の合わせ方とか少し難しいところもあったんですけど、すごく楽しかったです。 学校の勉強で、いろんな人から発表する時に『認知症』の言葉が出てきたりするので、『認知症』っていうのは知っているんですけど、どういう症状が出るんだろう…って不思議に思っていたので、今回の「まどさんとアルツのくにのハイマちゃん」を見て、「あ、こういうことなんだ」って簡単で、おもしろく知ることができました。 人形がかわいくて、少しユーモアもあるような、おもしろい部分がたくさんある、楽しく見られるようなお話だと思うので、ぜひ見てください。

  • 人形キャラクターデザイン 水森亜土

    <水森亜土さんからのメッセージ> 嫁ぎ先のおかあちゃん(義理の母)、おねえちゃん(義理の姉)、しげみ(夫)と…全員を介護するのはちょっと大変だったけど、大変な中に実に愉快だったのは、みんなそれぞれに芝居のセリフを聞いているみたいだったのよ、ボヤケ方がね。今思うとみんな笑い話ばっかりで、介護に来てくれるヘルパーの人たちも全員笑っていたの。(ボヤケている)本人たちは真剣に怒ったりわめいたりしていたと思うのだけど。 介護はね正直つらいですよ、身につまされることも多いから。 でもつらいって言っちゃうと暗くなっちゃうから。 それをどうやって蹴っ飛ばしていくかよね。 暗さに引き込まれないように自分で解消する方法をみつけられたら。(あたしのバヤいは音楽を聴いたりね…) 後、どんなにボヤケまくった人でも、輝く過去がある。 そのことを尊重してその人をみれば現在の姿を見ても嘆かない。 そう思ったら肩の力が抜けたかな。

放送

  • Eテレ
    2023年9月18日(月・敬老の日) 午前10時15分~

再放送

  • Eテレ
    2023年9月18日(月・敬老の日) 午後7時43分~
  • Eテレ
    2023年10月1日(日) 午前7時00分~