最終週 読んでわかる「詳しすぎるあらすじ!」

NHK
2022年5月12日 午後11:00 公開

【#21】

黒川(井上祐貴)が自分の身に起きたことを学校で明日話すと、高畑(桜田ひより)に電話で約束した翌朝。黒川は自宅アパートのポストに入っていた大学からの封筒の中身を見たあと、寺木(高橋侃)の妻・レナ(尾碕真花)から電話を受けていました。寺木のアパートを黒川が訪ねると、一旦は家出したレナは赤ちゃんと戻ってきたといいます。レナはいなくなった寺木の行方を知りたくて黒川を呼びよせたのです。しかし、黒川が警察から連絡がなかったかどうかレナに尋ね、不穏な空気になる中、寺木から黒川のスマホにビデオ通話の着信が。黒川は急いでアパートを飛び出し、応答します。すると、寺木が廃墟の中で椅子に拘束した小菅理事長(北山宏光)の姿をスマホで見せ、黒川に話があると告げるのでした。

一方、欅台高校の生徒指導室。約束の時間になっても学校に来ない黒川を心配した高畑、荻生田(西山潤)、小松(紺野彩夏)の3人は、自分たちで黒川を探すことに。その頃、黒川は飲食店「よるイチ」から、マスター(本間朋晃)のバンダナを手にどこかへ向かっていました。小松が学校内で伊藤先生に黒川の行方を尋ねると、昨日小菅理事長の年齢について連絡をとったものの、今日は見ていないとのこと。荻生田は「よるイチ」を訪ね、マスターに話を聞こうとして、いつもつけていたバンダナがないことに気づきます。高畑は黒川の母・由美子(仙道敦子)が入院している病院を訪ねます。由美子から見せられたのはDJブースのある店の写真。不良時代の黒川が母に居場所を伝えるために送っていたものでした。学校に戻って伊藤先生と合流した高畑、荻生田、小松の3人。黒川の行方の手がかかりとして、伊藤先生にさきほど手に入れた写真の場所を問うと、寺木と黒川が通っていた、たまり場のクラブであると判明。黒川が寺木に呼びつけられたのではないかと心配する高畑たちは、そこに行きたい、場所を教えてほしいと懇願します。

いまは廃墟となったクラブの中に入っていく黒川。椅子に拘束されている小菅理事長と視線を交わすと、奥で寺木が待っていました。警察に捕まることを覚悟したうえで、黒川と話したかったという寺木は「お前が裏切ったんだろ!」と黒川に激高。黒川を押し倒した寺木は、今度は小菅理事長の首元にナイフを突きつけ、黒川をにらみつけるのでした。

【#22】

寺木が黒川に追及したのは、かつて黒川と寺木が仲の良かった頃に起きた、大麻密売絡みの監禁・傷害事件について。寺木は、黒川が警察に通報したことで自分が逮捕され、見捨てられたに違いないと黒川を恨んでいたのです。あっさりと自分が通報したと告白する黒川。寺木は持っていたナイフを床に置き、黒川を殴りつけます。黒川は不良時代が楽しかったというも、大麻売買のために売人を誘拐・監禁する話が持ち上がったとき、それはしていけないと感じたといいます。黒川と寺木は過去にグループから一度抜けようとしており、寺木は当時付き合っていたレナに子供ができたため真面目に生きると言ったこともありました。だからこそ黒川は通報しましたが、警察が踏み込んだときに寺木がいるとは知らなかったのです。黒川と寺木は互いに相手が悪いと激しく言いあうものの、連中とは関わるなともっと強く言うべきだったと黒川が謝罪。これ以上、罪を犯してほしくないと、寺木の罪をかぶることを提案します。寺木の妻・レナが赤ちゃんを連れて戻ってきているから、誰も知らないところで暮らせと。より一層逆上した寺木は、黒川を殴り、蹴り続けます。最後に「お前だけには助けられたくない」と言い残し、一人クラブを出ていく寺木。スマホで操作してどこかへ去っていくのでした。

何とか立ち上がった黒川は、小菅理事長の拘束を解きます。警察に突き出す前に聞きたいことがあると、次々に小菅理事長に詰問する黒川。小菅理事長は元不良、20年前のカラーギャングだったこと。年齢は36歳で、血液型が黒川と同じB型であることを確認します。そして、欅台高校の教育理念である「高校時代の1日は大人の1か月」「一人一人に居場所を」が誰の受け売りなのか、問います。恩師の口癖だったと回答する小菅理事長。恩師の考えを具現化する学校をつくりたいと長年思っていたとのこと。そして、黒川は理事長室で手に入れた告白カードを取り出し、突き付けます。それは小菅理事長が18年前、高校3年生のときに書いたものでした。書かれた文章を読み上げていく黒川。

「高校で一番悔しかったこと。高校に入ってすぐ、俺は学校へ行かなくなり、地元でも有名な不良グループに出入りし始めた。事態が変わったのは、3年生に上がってからだ。新しい担任教師が、街でたむろしている俺のところに、しょっちゅう通ってくるようになった。俺みたいな人間のために、ここまでしてくれる先生がいることに驚いた。だが――俺は先生を裏切った。とんでもないものを押し付けてしまった。ある日の深夜、俺は突然、先生を町はずれの公園に呼び出した。『もうダメだ。俺はここを出ていく』

(生徒が持参したボストンバッグの中身を教師に見せる回想。)

『もう取り返しがつかない!俺の人生は終わりだ!』

(生徒が川に放ったボストバッグを、教師が川に入り、拾い上げる回想。)

『おい行くな!逃げるな!これを一緒に何とかしよう!戻ってこい!』その言葉を俺は無視した。全速力で逃げた。川岸で水に濡れている先生を一人置いて、現実から逃げ出した。あのあと先生はどうしたのだろう。あのボストンバッグをどこに持って行ったのだろう。俺のことを救ってくれた先生を、あんな形で突き放してしまったことが、一番、悔しい」

黒川は、その先生こそ自分の「父」黒川政樹であり、「とんでもないもの」とは生まれたばかりの赤ん坊だと断言。黒川は「よるイチ」のマスターに、かつて小菅が不良グループのリーダーの彼女に手を出して、妊娠させたことを確認していました。生まれた子を黒川政樹に押し付けた「あんたが俺の本当の父親だ」と小菅理事長に言い放つ黒川。小菅理事長は黒川をじっと見つめ返すのでした。

【#23】

高畑、荻生田、小松、伊藤先生がクラブの廃墟に合流します。小菅理事長が黒川の父親であることに一同衝撃を受ける中、黒川は自分の父親だと認めろ、自分勝手に挑戦状を送ってきた責任をとれと糾弾。皆を前に今回の事件を起こした真意を語り始める小菅理事長。黒川政樹先生に渡せなかった告白カードも、黒川先生の理念に基づいた「理想郷」として欅台高校を創立したのも、黒川先生を裏切ったことへの償いだったといいます。そんな理想郷に黒川が偶然入学してきました。小菅理事長にとって、黒川に対するただの学校一の不良という認識が変わったのは、3年生になったばかりの黒川と面談をしたときのこと。

黒川の「父」は、生まれたばかりの黒川を抱えて、車道に飛び出し事故死したという黒川の話を聞き、かつて黒川政樹先生が若き小菅の子を抱え、逃げる小菅を追いかけて交通事故にあったと確信。当時それを知らないまま街から逃げ出した小菅でしたが、自分が恩師である黒川先生を殺していたのだと悟ったのです。罪の大きさに苦悩した小菅理事長は、警察へ出頭しても相手にしてもらえない中で、高畑、荻生田、小松の告白カードを読みました。水口先生、野上先生、宇部先生が学校で罪を犯していたと知り、黒川政樹先生の理想郷を壊す人間は許せないと考えた小菅理事長。三人の教師に罪を償わせ、小菅理事長自身も逮捕されることで、罪を償うつもりでした。高畑たちが素直に告白し合えば、すぐに小菅理事長の犯行であるとわかると考え、挑戦状を4人に送ったのです。

しかし、黒川は3人の教師を恨んでおらず、告白カードは出していません。なぜ自分にも挑戦状をおくったのか、父親であると気付かせるためだったのかと問う黒川。子を捨てた自分に親を名乗る権利はないとして、黒川政樹先生を嫌っていた黒川良樹に、自分の恩師のことを好きになってほしかったと語る小菅理事長。黒川は、黒川政樹を都合よく理由にして、罪を犯したことを正当化するなと猛反発します。教え子が狂ったようになるのであれば、黒川政樹はしようもない先生だったと断言。怒った小菅理事長は、黒川政樹先生を侮辱することは許さないと黒川の胸倉をつかみます。小菅含め多くの教え子を救ってきた黒川先生への心酔を語り、さらには高畑、荻生田、小松へ、告白カードに教師への恨みを記したことを問い詰める小菅理事長。みんな、水口先生が死んでもいいと思った、復讐したかったのだろうと。そして、小菅理事長は、高畑たちが告白してきたおかげで、黒川先生の理想郷を守れたことに感謝し、嫌いな水口先生を助けようとしたことこそ、黒川政樹先生の教えがしっかり伝わった証拠だとほめそやします。まったく理解できず、憤る高畑たち。「黙れ!」と小菅理事長を殴る黒川。どれだけ高畑、荻生田、小松が苦しんだのか、どんな気持ちで大人に裏切られたことを告白してきたか、理事長のせいでまた大人に裏切られた償いはどうするか、小菅理事長に問い詰めます。「逮捕される。それでいいだろ!」と怒鳴るも豹変し、命の恩人を殺した、わが子を捨てたと泣き崩れる小菅理事長。実は、病院に行っていた小菅理事長は、黒川の「母」由美子に土下座をして謝罪していました。そんな人間逮捕されるべきだ、償いの方法があるなら教えてくれと、黒川にすがる小菅理事長。黒川は落ちていたナイフを拾い上げ、「死んで償え」と小菅に言い放つのでした。

【#24】

クラブの廃墟で黒川と小菅理事長の緊張がさらに高まり、固唾をのむ高畑、荻生田、小松、伊藤先生。黒川はナイフを握りしめ、小菅に向かいます。寸前のところで黒川に駆け寄り、必死に引き留める伊藤先生。

一方、病院にいる「母」由美子は、病院に預けられていた封筒の中身を見つめていました。それは黒川が受験した大学の合格通知。由美子は子どもを育ててきた年月に思いを馳せ、喜びを噛み締めます。

クラブの廃墟では引き続き、黒川が自分の育ってきた境遇を小菅理事長に吐露。「父」黒川政樹が生まれたばかりの自分と一緒に死のうとして、自分だけが生き残ったと子供の頃に聞かされたらどうなるか。「父」を恨み続けて、いつも本当の気持ちが言えないまま、大切な人を裏切ってきたという黒川。「生まれてこなければよかった。あんたのせいだ。死んで償え」と吐き捨てます。そこへ荻生田が駆け寄り、黒川の正しさを肯定。黒川がいなかったら水口先生を見捨てるとことだったと。小松は、死んでいい人間なんていないって言ったのは黒川だと声をかけます。さらに高畑は、生まれてこなきゃよかったなんて言わないでと黒川の手をとり、これからは一人でかかえないで、悩みがあったら私も相談すると寄り添います。そして、小菅理事長に異議を唱える伊藤先生。「一人一人に居場所を」は素晴らしい考えだが、友達や仲間、一人でも味方がいてくれたらそこが居場所になるのではないかと。小菅理事長のつくった欅台高校は居場所ではない、黒川たちのいる場所こそが居場所であると言い切ります。黒川を見つめる小菅理事長と、じっと理事長を見つめ返す黒川。

そんな中、警官の市原(森田甘路)と梶浦(足立梨花)がクラブの廃墟に乗り込んできます。手錠をかけられ、連行される小菅理事長。逮捕されたのに嬉しそうですねと声をかける市原。「ええ、どういうわけか。自分でもわかりません」といって小菅理事長は去っていくのでした。残された黒川たちに声をかけた梶浦によれば、この場所は自首してきた寺木から聞いたとのこと。寺木は「悪い。ケジメをつけてくる」と、アパートで赤ちゃんと寺木を待つ妻・レナに、スマホでメッセージを送っていました。

病院にいる「母」由美子の元を訪ねる黒川。大学合格を喜ぶ「母」を前に、腕に付けた故・黒川良樹の形見の腕時計を見せて、事故について尋ねます。由美子は、夫の交通事故のあと、奇跡的に助かった他人の赤ん坊を病院で抱きかかえて以来、本当の子供のように思って、ずっと育ててきたことを初めて告白、謝罪します。「もっと早く聞けば良かった……そんな大事なこと、母さんひとりに抱えさせて……ごめんなさい」と謝る黒川。黒川は、由美子が血の繋がっていない自分を育ててくれたことに感謝し、由美子も良樹が生まれてきてくれたことに感謝を告げます。そして黒川は、高畑、荻生田、小松の3人を病室に招き入れ、自分の友達として母に紹介するのでした。

卒業式の日。欅台高校の生徒指導室で嬉しそうに互いの似顔絵を描き合う黒川と伊藤先生。また、校舎内の一角では、復帰した水口先生が他の生徒と話していましたが、階段を下りる高畑を見かけ、深く頭を下げます。そして、一緒に廊下を歩きながら話す荻生田と小松。もう一度恋愛をするかもしれないと小松。大学でもう一度サッカーを始めることにしたという荻生田。

欅台高校のエントランスで伊藤先生に別れを告げ、去っていく黒川たち4人。残った伊藤先生に合流した柿本校長(峯村リエ)と久田教頭(枝元萌)は、記者会見の準備を進めようとしていました。「一人一人に居場所を」の掲示をじっとみつめる柿本校長。生徒指導室の机の上には、伊藤先生が描いたであろう、4人の笑顔の絵が残っていました。学校付近の道で一人ずつ別れていく小松、荻生田、高畑は、新たなる一歩を踏み出していきます。一人残った黒川は、これからの未来を見つめていました。

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