セイコグラム

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人生の機微を軽妙に語る小説や源氏物語を現代語で書き換えた「新源氏物語」などで人気を集めた作家・田辺聖子さん。

（田辺聖子さんと大好きだったスヌーピーのぬいぐるみ）

田辺さんは昭和３年に大阪市で生まれ、昭和22年に当時の樟蔭女子専門学校の国文科を卒業しました。

（樟蔭女子専門学校の卒業式の写真）

在学中から小説を書き、昭和39年に「感傷旅行（センチメンタル・ジャーニイ）」という恋愛小説で第50回芥川賞を受賞しました。

鋭い人間観察を基に人生の機微を軽妙に表現する作風で文学界に新風を吹き込み、「源氏物語」を現代語で書き換えた「新源氏物語」など、古典文学の紹介にも取り組んだほか、歴史小説や評伝にも活躍の場を広げ、昭和62年には、女性として初めて直木賞の選考委員にも選ばれました。

（直木賞選考委員会での田辺聖子さん）

「お聖さん」の愛称で親しまれた田辺さんは、平成７年に紫綬褒章を受章、平成20年には文化勲章を受章しています。

晩年は仕事の数を絞って活動していましたが、2019年４月末に体調が悪化し、６月６日、入院先の神戸市内の病院で亡くなりました。91歳でした。

兵庫県伊丹市にあった田辺聖子さんの自宅で、遺品などを整理する中で遺族が発見したのが田辺さん自身が記した「十八歳の日の記録」。昭和20年4月からおよそ2年間、戦中・戦後の青春期を綴った日記です。

「大阪大空襲」「敗戦」「父の死」「作家への夢」……。

作家志望だった17歳から18歳の日の田辺さんはどのような思いで当時を生きていたのか。

（没後、自宅から発見された田辺聖子さんの日記「十八歳の日の記録」）

番組は、残された田辺さんの日記やエッセーをもとに、俳優の南沙良さんが戦時下の日本を追体験。薄れゆく戦争の記憶を伝えていきます。

ドラマ「セイコグラム」予告動画

ドラマ「セイコグラム」第一話　南沙良が転生しちゃった(1/3)

ドラマ「セイコグラム」第一話　南沙良が転生しちゃった(2/3)

ドラマ「セイコグラム」第一話　南沙良が転生しちゃった(3/3)