海水から塩をつくるスキル
もしも無人島に漂着して、料理の味付けに塩が欲しくなったら・・・ 海水から塩をつくる方法を兄妹の様子から学べるよ! ※海岸は直火が禁止されています。実験をするときは、防火シートや焚火台を利用して大人と一緒におこなってください。
所要時間 :2時間

材料・原料

  • 海水 2リットル

道具

  • 海水を煮詰める缶(やけど防止のため持ち手がついているのが望ましい) ご自宅でやる場合は、普通の鍋。
  • 海水をかきまぜる木べら
  • ろ過するための布(バンダナなど薄い生地)とコップ。ご自宅でやる場合は、コーヒーフィルター。

海水を煮詰める

海水を煮詰める

海水を煮詰めていきます。

番組では2リットルの海水を煮詰めていきました。

海水が沸騰してきたら、木べらなどでかき混ぜながら水分を蒸発させます。

40分程度 経過すると、全体的に白っぽくにごってきます。缶の周りには、白い粉がついてきます。

ろ過をする

白い沈殿物がでてきたらろ過をします。

ろ過して出てくる白い(灰色)粉は、硫酸カルシウムです。豆腐の凝固剤の一つとして食品衛生法で指定されています。膨大な量を摂取しない限り人体への影響はないと考えられています。

ろ過をしたら、鍋を洗います。鍋に硫酸カルシウムがついているためです。

ご家庭でろ過をするときは、コーヒーフィルターを使うと便利です。

残りの海水を煮詰める

残りの海水(塩分濃度の濃い海水)をさらに煮詰めていきます。

焦げ付かないように、かき回しながら煮詰めてください。

沸騰してから20分程度で、再び海水が白っぽくにごってきます。

海水がある程度残っている段階で再びろ過します。

再びろ過をする

2度目のろ過をします

最初に出てきた白い粉(硫酸カルシウム)よりも、色は白く、粗い粉が出てきます。

海水2リットルの場合、50グラムほどの塩ができます。

取り出した塩を天日で乾かすと、さらさらの塩になります。

このときろ過した海水には、にがりの主成分である塩化マグネシウムが含まれています。舐めるととても苦いです。