桂木(小澤征悦)と真樹子(高橋かおり)は見合いという形でやっと正面から向き合う。さくら(高野志穂)は、結果によっては桂木が結婚する可能性があると諫子(樫山文枝)から聞き、なぜか一抹の寂しさを覚える。結局、二人は互いの道を歩むことを決める。「自分の結婚は夢を達成してから」と言う桂木に、「結婚は一緒に夢を見られる人とするもの」と答えるさくら。だが、さくら自身も婚約者と共に見る夢が思い浮かばない…。
桂木(小澤征悦)の家に高校時代の友人たちが集まる。さくら(高野志穂)はその席に真樹子(高橋かおり)を招き、桂木と真樹子の仲を取り持とうと試みる。だが、桂木の態度ははっきりしない。真樹子と向き合おうとしない桂木をさくらは激しく責める。しかし、実は桂木も苦しんでおり、真樹子の幸せを心から願っているのだ、と諫子(樫山文枝)から聞く。謝るさくらに対して、桂木は真樹子ともう一度話し合うと告げる…。
さくら(高野志穂)はうそをついていることに耐え切れず、諫子(樫山文枝)にすべてを打ち明ける。そんなさくらに諫子は桂木(小澤征悦)と真樹子(高橋かおり)のつらい思い出を語る。高校時代、二人は付き合っていたが、桂木が原因で真樹子がけがを負い、関係は自然消滅してしまった。二人はいまだに強いわだかまりを抱いているらしい。さくらは真樹子を呼び出し、もう一度桂木と向き合って話をしてほしいと話すが…。
桂木(小澤征悦)は、さくら(高野志穂)を婚約者として紹介する。寝耳に水で仰天する桂木の母・諫子(樫山文枝)や叔父夫婦。諫子はハワイ生まれのさくらに戸惑いを覚えるが、次第に好意を抱き始める。そんな諫子をだましている苦しさに、さくらの胸は痛む。親せき一同にも紹介され、うそが既成事実になっていく中、さくらは桂木の部屋に今でも高校時代の桂木と真樹子(高橋かおり)の写真が大切そうに置かれていることを知る…。
さくら(高野志穂)は桂木(小澤征悦)から婚約者として実家に来てほしいと頼まれる。帰省するたびに親せきから見合いを勧められるので、さくらを婚約者に仕立て逃げ切ろうというのだ。さくらは拒否するが、孫作(奥村公延)からそれも人助けだと言われ、しぶしぶ引き受ける。郡上八幡の桂木の家に着くと、既に見合い相手の真樹子(高橋かおり)が桂木を待っていた。その女性と桂木は既知の間柄で、何かいわくがあるらしい…。
一朗(寺泉憲)たちは、お盆や書道を体験するなど、残り少ない日本での日々を楽しむ。そして名残を惜しみながら、さくら(高野志穂)と家族は別れを交わす。ハワイに帰った松下家では、淑子(津島恵子)が曙(内藤武敏)とEメールを始めるために一朗からパソコンを習い始める。もも(板倉香)も時代劇に興味を持つようになる。一方、ホームシック気味のさくらのもとを桂木(小澤征悦)が訪れ、婚約者になってほしい、と言う…。
ハワイに移住した日系一世の苦難の日々や、二世が味わった二つの祖国を持つことへの苦悩、そして今日もハワイに生き続ける日系人の日本への望郷の念…日系人の歩みやその思いを語る一朗(寺泉憲)。そんな中、さくら(高野志穂)には、亡き祖父・武朗(大滝秀治)が一朗のスピーチに聴き入る姿が目に映る。武朗の日本への思いを理解した一朗は、淑子(津島恵子)と曙(内藤武敏)の関係にも優しいまなざしを向けるようになる…。
朝帰りをしかられた佳奈子(長澤まさみ)はどうしても健一(河西健司)に素直に謝ることができない。そこでさくら(高野志穂)が一計を案じ、佳奈子に携帯電話で謝らせ、二人は仲直りする。そのころ、一朗(寺泉憲)は亡き父の思い出の地・白川郷で、日系移民に思いをはせる。中曽根校長(江守徹)は、その思いを生徒の前で語ってほしいと一朗に申し出る。家族や生徒たちが見守る中、教壇に立った一朗は、静かに語り始める…。
さくら(高野志穂)や健一(河西健司)たちは、佳奈子(長澤まさみ)を心配して一睡もできずに夜を明かす。翌朝、健一は、先輩の男子と一緒に帰宅した佳奈子に手を上げる。一朗(寺泉憲)は、「力づくで娘を支配している」と健一を非難するが、朝帰りした淑子(津島恵子)への態度を、逆に健一に批判される。さくらたちから亡き父・武朗(大滝秀治)の日本でのエピソードを聞かされた一朗は、行き先も告げずに出かけてしまう…。
さくら(高野志穂)や健一(河西健司)たちは、夕食時を過ぎても帰らない佳奈子を心配する。筆子(浅田美代子)が心当たりに電話をかけ、やがて佳奈子が先輩の男子生徒と一緒にいると分かる。それを知った健一は激怒する。一方、暴風雨で帰れなくなった淑子(津島恵子)と曙(内藤武敏)から学校の寮で一夜を過ごすと連絡が入り、一朗(寺泉憲)の胸中も穏やかではない。さらに停電が起き、皆の不安は一層高まる…。
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