「Dear にっぽん」
「思いつなぐ みんなの校歌」
初回放送日: 2022年6月4日
東京電力福島第一原発の事故で一時は無人の町となった福島県富岡町。町唯一の小学校では復興へ向け“町のみんなで”校歌を作ることに。校歌に込めたそれぞれの思いとは。 「校歌をどうしたいか考えることが町の将来を考えることに結びつく」。朝ドラ「あまちゃん」の音楽などで知られる大友良英さんが、福島県富岡町の小学校の新たな校歌を手がけることに。原発事故で一度は人の姿が消えた町の復興への一歩だ。震災前を知らない子どもたち、そして、別の町で避難生活を続ける卒業生…人口が大幅に減り、その姿も大きく変わった町で、それぞれが描く未来とは。語りmilet。
出演者
語り (milet)
番組ディレクターから
番組ディレクターから
【制作でこだわった点、もしくは、苦労した点】 こだわったのは「綺麗ごとの番組にしない」ということです。被災地からの復興というと、みんなが同じ方向を向き、新しい町を作ろうと一致団結する姿が思い浮かびますが、取材を進める中で感じたのは、町には様々な立場の人が関わり、それぞれが思い描く町の未来は全く違うということ。 町に来たばかりでまだ愛着を持てない人や、町への愛着が深いものの町に住めない人もいます。原発事故がもたらした影響の大きさに私自身愕然としながらも、一筋縄ではいかない町の現実を描くことで、完成した校歌にこめられた意味をより深く伝えられるのではと感じました。 この場をお借りして、取材にご協力いただいた皆様に深く感謝を申し上げます。 【番組の見どころ】 音楽家、大友良英さんが子どもや卒業生と一緒に半年以上をかけて作った校歌。 「町をどんどん良くしていきたい」という熱い思いから始まったプロジェクトでしたが、 町に思いを寄せる様々な人の生き方を後押しするような、本当に素敵な曲になっていると思います。 町に住んでいる方、避難生活を続けている方、沢山の方にこの曲が届くことを願っております。 この番組を通じて少しでも町のことを知って頂き、心を寄せて頂けましたら幸いです。