ゆう5時賞は一年間で
最も相撲内容の良かった力士を
能町みね子部長が勝手に、表彰する恒例企画☆☆
表彰式では、部長が印象に残った一番を
賞状代わりに授与しています。
2022年の受賞者は、
荒汐部屋の若隆景と若元春。
初場所では史上3組目の
兄弟同時三役として挑みます。
若元春は、2022年に新入幕を果たしてから、
一気に番付を駆け上がり、
初場所新小結となりました。
今回は、授賞式でのインタビュー、
若元春編をお届けします!
聞き手:能町みね子
取材 :赤井麻衣子
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能町 「若元春関、ゆう5時新人賞です、
おめでとうございます」
若元春「ありがとうございます」
能町 「どの取り組みを
絵に描こうかすごく迷ったんですが、
得意の左四つが光っていたということで、
春場所、遠藤関を組み止めて勝った絵を
かかせていただきました」
若元春「遠藤関は、
僕より入門は後なんですが、
どんどん番付を上げていった、
スターだったんで、
そういう方に勝てたっていうのは
かなりうれしかったですね」
能町 「ちょっと勝ったあとに、
ニヤっとしちゃった?」
若元春「親方からはよく怒られるんですけど」
能町 「今年は
見違えるような活躍といいますか、
自身で予想はしていましたか?」
若元春「全然予想はしていなかったですね、
必死こいて…」
能町 「ファンも増えて、
メディアの露出も増え、どうですか?」
若元春「まぁでも、
ちやほやされるのが好きなんで、
うれしいですね」
能町 「去年一年いろいろありましたが、
関取自身が一番印象的な取組はどれでしたか?」
若元春「初めての横綱戦ですね。」
能町 「まわし待ったという
意外なこともありましたね」
若元春「そうですね、まぁそこはのぞいても
横綱相手に自分の力を
あれだけ出せたというのは嬉しかったですね」
能町 「私、個人的にですね、
三役どころか、大関昇進期待しているんです。
考えたことはありますか?」
若元春「なるほど。いやー全くないです。
意識としては全く上は見ていないです。
毎場所、付け人とかに
”今場所場所って
何番勝ったら幕内残るかな?”みたいな
そんなところから始まるんで。」
能町 「そんな綱渡りみたいな気分で!」
若元春「場所ごとに、
またかー、がんばるかーって」
能町 「上をみないようにしている、
それの方がいいってことですか?」
若元春「見ないようにしているというか、
みらない、見てる余裕がないですね」
能町 「そういう気持ちは
幕下十両の頃から変わっていない?」
若元春「そのころは、
逆に上にいきたい行きたいって。
そう思ってた頃はダメでしたね。
今勝負できないと先に進めないんで。
そういう意味では、
メンタル面では、今が一番いいのかなって」
能町 「弟の若隆景関は、
ずっと活躍されていて、
優勝もされたわけですけれども、
それは、一年間どんな風にみてましたか?」
若元春「純粋に
やっぱすごいなと思いましたし、
やっぱ身内が大関とりみたいな、
位置にいるっていうのはすごいなと思います。
去年一年間は、弟もそうですけど、
親友、友達の阿炎が優勝したんで、
身近な人間が優勝した年だったなと思いますね」
能町 「阿炎関に優勝について
なにか声はかけた?」
若元春「おめでとうっていう風には。
先日は、優勝パレードで
越谷の方までいってきました。
特に本人には何も言わずに。
端にいたので、気づいてましたね」
能町 「後から何か言われましたか?」
若元春「LINE入って、
来てたね、みたいな…(笑)
でも、ほんとすごいなと思いましたよ、
優勝ってなかなか、どれだけ強くても
できることではないので、
弟の時もすげえなと思いましたけど、
阿炎も特に怪我から復帰してきての
優勝だったんで。すごいなと」
最後に2023年の目標を書いてもらいました!
若元春「帯番組とか書いておけばいいですか??」
能町 「ふふふ」
若元春「僕は“三賞”です。
能町 「今まで受賞していないのが
不思議なくらいですけれども」
能町 「何賞がいいですか?」
若元春「もらえれば、なんでもいいです。
去年一年間、
必死に幕内にしがみつけたので、
今年一年も何とかしがみつけるように
頑張りたいなといます」
若元春関、ありがとうございました!