福岡の自転車マナーどうすれば良くなる(解決編) 2021年7月2日

NHK
2022年4月4日 午前11:03 公開

6月18日のバリサーチでは、福岡の自転車マナーを徹底調査しました。

すると、「交通ルールが知られていない」、「車道を安全に走れる環境が足りない」などの課題が浮き彫りになりました。  

「いったい、どうすればいいの?」

今回は、その解決策を調査しました。

  話をしてくれたBike is Life代表 山田 大五朗さん(左)と聞いた丸山 めぐディレクター(右)  

<話をしてくれたBike is Life代表 山田 大五朗さん(左)と聞いた丸山 めぐディレクター(右)>  

訪ねたのは、山田大五朗(やまだ・だいごろう)さん。 

マウンテンバイクの元日本代表で、現在は福岡を拠点に、イベントなど自転車の普及活動をしています。    

その山田さんから、街を安全に走るための方法を教わることに。

ツーリング仲間と一緒に、博多駅から大濠公園駅まで向かいました。
走っていると、早速ポイントとなる場所に。  

(Bike is Life代表 山田大五朗さん)
「あそこ見えますか。あの一方通行の標識なんですけれども、実は自転車もこの標識があると逆走できないんですよ。どうしても裏道入ってしまうと一方通行とかいうものがあって、ジグザグに走らなければならなかったりとか」  

都心部の裏道は幅が狭く、歩行者とぶつかる危険性も高くなります。

今回は大通りの車道にある「矢羽根(やばね)」と呼ばれる標示に沿って走ります。
この標示で自動車からも自転車は車道を走るものと認識することができます。  

さらに気をつけているのが…。

(丸山ディレクター)
「歩行者の信号が青になったんですけど、自転車は進まないんですか」  

(山田さん)
「あの、こちらですね、歩車分離信号といいまして/歩行者が全部青になっているんですけど、車両信号は赤なんですよ。自転車は車両なので、今車道にいるので車両信号に従います」  

車側の信号を守ることで、横断歩道を渡る歩行者との衝突も避けることができます。
そして、目的地の大濠公園駅に到着したところ…。  

(山田さん)
「違う道から帰りましょう」  

一体どういうことなのでしょうか・・・

行きと同じルートで帰ろうとすると、大型商業施設や市役所があるエリアが左手になります。  

左折する車が多くなるため、自転車が巻き込まれる可能性が高くなるというのです。  

そこで、山田さんが提案するのがこのルート。

多少、遠回りになってしまいますが、自転車用のレーンがある歩道も多く、事故のリスクを減らすことができます。  

(山田さん)
「どういう選択肢があるかっていうのを理解して、で、あとは安全な方を選ぶということがとても重要なポイントになってきます。己の安全を守るということであり、他の方の安全を守るということだと思ってます」  

続いては、バリサーチしたのは、ある工夫で事故を減らしたという、石川県金沢市です。
金沢市では12年で自転車事故を72パーセント減らすことに成功したんです。

お話を伺ったのは、20年前に事故を減らすための草の根活動を始めた三国成子(しげこ)さん、千秋(ちあき)さんご夫妻です。

呼びかけたのは、どんなに細い道でも左側通行を徹底することだといいます。

  <話してくれた金沢自転車ネットワーク協議会委員 三国 成子さん(右)夫・千秋さん(左)>  

<話してくれた金沢自転車ネットワーク協議会委員 三国 成子さん(右)
夫・千秋さん(左)>  

(三国成子さん)
「やっぱり右側通行に自転車事故が多いということに気づきまして/やはり左側通行をすることによって出会い頭事故を減らすということがまず一番では無いかなと」  

自転車は左側通行をすると、交差点でも車の視野に入りやすく、余裕を持って止まることができます。  

一方、自転車が右側通行をすると、突然、姿を表すことになり命の危険も。

 三国さんたちは、金沢市や警察と協力し、市の中心部に「自転車走行指導帯」を設置するなど、自転車の左側通行を根付かせました。

(三国成子さん)
「やはり最初の1、2年でみんなの認識が変わるとは思わないですけど、この10年やってきて、自転車は左側通行当たり前みたいな感じで金沢の意識は変わってきていると思います」  

時間はかかりますが、みんなが理解すれば変わるかもしれないと思いました。

バリサーチでは、引き続き自転車のマナーについて調査したいと思います。
また、皆様からのアイデアを募集しています。  

追跡!バリサーチ「自転車マナーをよくするアイデア・ご意見募集」