福岡の自転車マナー どうすればよくなる? 2021年6月18日

NHK
2022年4月4日 午前11:03 公開

皆さん、自転車のこんな運転、身に覚えはありませんか?

片手スマホに…。傘を差しながらの運転。
さらには、人混みの中を、猛スピードですり抜けて行ったり。  

街で皆さんに「自転車でヒヤッとしたことありませんか」と尋ねてみると・・・

「あります。歩道を歩いていても すれすれで来るときあるじゃないですかシャッて来たとき」。
「歩行者の間を通って、通り抜けていきます」。
「信号無視、それから歩道を通っていてもほとんどゆっくり行く方おられんですもんね」。
「ぶつけられたこともありますね」。

「危険な目にあったことがある」という声が、どんどん寄せられました。

追跡!バリサーチ。今回は、不意の事故にもつながりかねない「自転車マナー」を、新人ディレクターの丸山が調査しました。

<取材した、丸山めぐディレクター>

調査のきっかけは、5月に「福岡をもっと良くするには?」というテーマでご意見を募集したところ寄せられたこのような投稿でした。

「福岡は自転車のマナーが悪すぎる。
歩道を横一列。猛スピードで走る。車道を逆走など、
軽車両という意識が欠落していると言わざるを得ない」。  

実は福岡県は、自転車の事故発生率がなんと全国3位なんです。

私もひと月前に福岡に赴任してきたばかりなのですが、歩いていると自転車にぶつかりそうでちょっと危ないと思ったことがありました。

今回、どうしたら自転車のマナーがよくなるか、ぜひ調査したいと思いました。

自転車マナーのどこに原因があるのか。まず福岡県警察本部を尋ねました。
交通企画課の井上さんに、県内の現状をお聞きしました。  

<福岡県警察本部 交通企画課 井上秀晴課長補佐>

<福岡県警察本部 交通企画課 井上秀晴課長補佐>
  「自転車事故の大半、6割以上は交差点で発生をしております。
また出会い頭の事故も半数以上を占めているというところになっております」。    

実はここ10年、自転車事故の総数は減少していますが、一方で、歩行者との事故はこの通り。年間100件ほどを横ばいしています。  

(井上警部)
「自転車側の脇見運転によって歩行者と衝突する事故が発生したり、また歩行者の間をすり抜けようとして衝突をしてしまった事故、そういったものがあります。自転車側が、そもそも歩道をバンバン走っているのが自転車が車両なんだという意識の低さだと思うんですね」。  

そこで警察では、道路交通法にもとづいて、「安全ルール」を呼びかけています。

自転車は車道が原則、歩道はあくまで「例外」。
車道でも、左側を通行する。右側通行は、他の車両との事故を招くため、禁止です。  

さらに、やむをえず歩道を走る際にも、車道寄りをいつでも止まれるスピードで走ることが決められています。

現在、少しでも事故を減らすために、一方通行の逆走や片手運転など、取り締まりを
強化しているといいます。  

自転車は車道が原則。しかし取材を進めていくと、こんな場面を見かけました。
車道のはしにある、青い自転車のレーンを走っていても、車との距離が近く、歩道を走らざるを得ない実態が見えてきました。  

「この問題は、見過ごせない!」と、訪ねたのは、福岡大学の辰巳浩教授。(たつみ・ひろし)福岡の交通計画を長年研究してきました。

<福岡大学 辰巳浩教授>

<福岡大学 辰巳浩教授>
「車道に走るスペースが十分にあればいいんですけれどもなかなかそれが福岡の場合はなくてですね。走るには少し危険を感じるということで、歩道を走ってしまう自転車が多いというのがですね、その理由かなと思っています。自転車の走行空間を捻出するというのはなかなか難しい状況にあるわけですね」。

最後に、自転車について、自分も福岡育ちだという辰巳教授から、こんな意見も。

(辰巳教授)。
「福岡の人たちは良くも悪くもおおらか、関東だとかですねあちらのほうは比較的こう周りの目が厳しくてでなにかちょっとマナー違反すると周りからとがめられる状況にありますね。福岡にずっと小さいときからですね、生まれ育った人にとってはそういった環境の中で育ったので、それが普通だという風に思っていると思うんですよね。なかなかこれを変えるっていうのは難しい話になってきます」。  

自転車の安全ルール、特に気をつけたいのは、自転車は車道が原則。
歩道を走っていい例外はこちらだけです。  

  • 子どもやお年寄りが運転する場合
  • 車道や交通の状況から見てやむを得ないと認められる場合など。

もし歩道を走る時も、車道寄りを徐行、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止、ということです。

自転車のマナーをよくするには、

  • ルールを知る。
  • 安全に走れる環境をつくる。

ということが大切なのですが、これもなかなかすぐには難しいと、今回実感しました。

ということで、自転車マナー問題、ほかの県で成功例はないか?など、解決策を継続取材したいと思います!

是非皆さまからも、アイデアを頂ければと思います。

追跡!バリサーチ「自転車マナーをよくするアイデア・ご意見募集」