今回のバリサーチは、福岡在住の外国人についてです。
アジアの玄関口・福岡では、昨年からコロナ禍にも関わらず、「福岡在住の外国人」の数が増えています。
新型コロナの影響で一度は減ったのですが、去年から今年にかけては増加。コロナ禍前より多い、およそ8万5千人が福岡に住んでいます。
なぜ増えているのか?その理由は一体何なのか?
そこで今回、まさに今年福岡に住み始めた日本語学校に通う韓国人の女性と、日本人の男性の国際カップルに取材をさせて頂きました。
実はこのカップル、日常生活を動画サイトで公開し、登録者数22万人を数える人気ユーチューバー。
韓国人の彼女は、なぜ福岡に住み始めたのでしょうか?
(引用元:YouTube「Tacosama 타코사마」より)
交際歴5年目の日韓カップル・へジンさんとこうたさん。
国際カップルならではの日常や悩みをYouTubeで発信しています。
例えば「日本と韓国との恋愛スタイルの違いは?」というテーマでは…
ヘジンさん 「こうたは『靴ひも結んで』って頼んだとき本当に驚いていた。
靴ひもくらい当たり前にやってくれないと」。
こうたさん 「韓国にも驚く人はいるんじゃない?」
ヘジンさん 「いないよ!」
2人が出会ったのは4年前。
留学先でこうたさんがへジンさんに一目惚れして交際がスタート。
当初は日本と韓国で遠距離恋愛をしながら毎月会っていましたが、新型コロナが流行してからは、一度も会えませんでした。
そして今年の4月。へジンさんが福岡に住むことを決断。
韓国では結婚前に同棲するカップルは少なく、ヘジンさんも日本で1人暮らし。
休日、彼氏が遊びに来たときの様子を撮影させて頂くと…
彼の髪型は、いつも韓国人のヘジンさん好みに変えられます。
さらに、服選びもへジンさんが。
こうたさんはそのセンスに大喜び!
「おお、さすが。ファッションコーディネーター。おお、かわいいこれ」
その後、買い物へ。
店もへジンさんが選んだ韓国食品専門店です。
日本円での計算が難しい会計は、こうたさんに任せています。
ところが…。
こうたさんが計算ミス!ヘジンさん怒ってしまいました。
買ってきた食材で、調理開始。
料理もこうたさんが担当し、へジンさんが指示を出します。
こうたさんが作った「プテチゲ」を美味しそうにたべる2人。
ケンカも多いですが、ようやくできた一緒の時間を楽しんでいます。
(引用元:YouTube「Tacosama 타코사마」より)
半年前、へジンさんが福岡に来た理由は、「コロナ禍で全く会えない寂しさに、我慢が出来なかったから」だと言います。
そのためにへジンさん、実は韓国の会社を辞めてきました。
今は、こうたさんの家族とも仲良くなりたいと日本語学校に通って勉強をしています。
へジンさん
「いつか両親にすてきな広い家を買わせてあげたいと思っています。何でダメなの?私が買ってあげたいんだよ?」
こうたさん
「あ~。住ませてあげたいなら大丈夫」
こうたさんも、福岡に来てくれたへジンさんのため、ある事を始めました。
それは、キリスト教信者のへジンさんと一緒に教会に通うこと。
結婚を見据え彼女の信仰を理解しようとしています。
コロナ禍、福岡で一緒に暮らす決断をしたへジンさんとこうたさん。
最後に、2人の将来について本音を聞きました。
ヘジンさん
「日本にずっと住んでいたら数回しか韓国に行けない。帰るたびに親が老けていく姿を見ることになりそうで…。私は両親が元気なうちにたくさん一緒に過ごしたいです。私の立場としては、こうた一人だけを見て日本に住むのは難しいです」。
こうたさん
「自分は、韓国に行ってもいいという考えです。ただ、具体的に韓国に行ってどうお金を稼ぐかは決められていない。彼女が自分のせいで日本に来てくれているのに、家族と一緒にいる時間をすごい奪ってしまっている。すごく申し訳ない気持ち」。
コロナ禍が続くこの時期に移住する理由は人それぞれです。
ただ、取材をした日韓カップルのように「会えない寂しさに我慢が出来ず思い切った決断をする」人も多いようです。
ヘジンさんとこうたさんの日常を公開する動画も、今年に入って再生数が大きく伸びていて、国際カップルにとって、『コロナ禍、どう付き合っていくか?』は、今 大きな課題になっているようです。
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番組では、引き続き、福岡で気になる身近な疑問やエピソードを募集しています。
たくさんの投稿、お待ちしています!
ディレクター 李有斌