今回の食イチ!は、長崎県壱岐市の「夏アスパラ」をご紹介しました。
アスパラの旬は、春と夏の2回。
2~5月が旬の「春アスパラ」は、甘味が強く香り豊か。前の年に蓄えた栄養分でじっくり成長します。そして6~10月が旬の「夏アスパラ」は、成長した茎が葉っぱを広げ、光合成で急成長します。そのため、皮が薄く根元付近まで柔らかいのが特徴。
生でも食べられると評判で、全国の高級レストランでも使われています。
■壱岐の夏アスパラ
急成長を支えるために必要なのが、大量の水と、大量の栄養。
ですが、水道水の7割が地下水で賄われているほど、壱岐の地下水は豊富。
さらに、栄養分を支える堆肥は、飼料にこだわった高級和牛「壱岐牛」の堆肥を大量に使って作られています。
■島内で循環して栽培
壱岐牛の畜産農家では、牛が出す大量の糞を堆肥に加工して、島の農家に提供しています。高品質の堆肥にするために、アスパラ栽培に向いた菌を選んで発酵させて作られています。島の農業が連携し、循環していることが夏アスパラのおいしさを支えていました。
■エコファーマーに認定
壱岐市にあるアスパラ農家は70軒。その全てで、循環の連携が行われています。ほかにも害虫が集まらないような照明を取り入れて農薬を減らすなど、環境にやさしい農業にも取り組み、壱岐のアスパラ農家は生産団体として、全国で初めて「エコファーマー」の認定を受けました。
中田理奈の一言
こんにちは!中田理奈です。
今回の食イチは、長崎県壱岐市の「夏アスパラガス」でした!
アスパラを生で食べられるなんて初めて知りました!!
皆さんは召し上がったことはありましたか?^^
今回は、まず福岡市内のお店でアスパラのサラダをいただきました!
癖がなく、シャキシャキした、でもとってもやわらかい食感。
そして、アスパラの香りがとてもよくて、サラダでは主役とまとめ役の両方を担っていました。
今回そんな春アスパラについて教えてくれたのは、許斐民仁さん。
すごく優しくて、明るい、お話し上手な方でした^^
まずアスパラを作っているというハウスにお邪魔すると、アスパラの葉がもさもさと生い茂っていて驚きました。
私の身長くらい高く伸びていて、アスパラってこんなに伸びるんだと感心してしまいましたが、えだを切ったりしなければまだ伸びるのだそうですよ。
そして、肝心の夏アスパラは、そんな春アスパラが育ったあとの木の横から生えてくるのだそうです。
なんだか不思議ですよね。
さて、こちらの夏アスパラガス。生で食べられるよと、収穫したてのものを、下から折って食べさせてくださいました。
なんでも、下の芯のほうが甘くておいしいのだそうです。
食べた瞬間にいちばん最初に頭に浮かんだ言葉は、甘い!!!でした。(笑)
本当に今まで食べたアスパラの中で一番甘くて、しかも筋張った感じがなくて本当にアスパラ?と思うくらいでしたが・・・アスパラの香りはしっかりあって本当においしかったです。
とれたての夏アスパラ、恐るべしでした・・・。
そして、このおいしいアスパラを作るのには欠かせないという堆肥。
堆肥を作っているのは野元久志さん。
野元さんは壱岐牛の生産者ですが、実は4年程前に壱岐牛のロケの際にお会いしていて、違う食材でまたお世話になるとは思っていなかったので驚きました(笑)
野元さんと許斐さんがお話されているのを見ていて、壱岐の島の中でこうして循環した農業が成り立っているのだなあとしみじみと感じました。
ぜひ皆様も一度、壱岐の夏アスパラガス、召し上がってみてください^^
「エコファーマー」について
エコファーマーとは、平成11年7月に制定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」第4条に基づき、「持続性の高い農業生産方式の導入に関する計画」を都道府県知事に提出して、当該導入計画が適当である旨の認定を受けた農業者の愛称名です。(農水省HPより)
NHK福岡視聴者ふれあいセンター
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