【平年より気温が高くなる見込み】
福岡管区気象台は、九州北部の3月から5月にかけての天候の見通しを発表しました。暖かい空気に覆われやすく平均気温は平年より高い見込みで、“暖かい”春になりそうです。
*気象台の資料より
その理由として気象台は、地球温暖化の影響で大気全体の温度が高いうえ、日本の北で上空の寒気が弱く、西日本は寒気の影響を受けにくいことが予想されるなどとしています。
気象台は「農作物の管理に注意が必要だ。また、去年は5月の大型連休に福岡市で25度以上の夏日になったほか、5月下旬には30度以上の真夏日になった。ことしも早めに熱中症対策をしてほしい」と呼びかけています。
一方、降水量については、3月は低気圧や前線の影響を受けにくいため「平年並みか少ない」、4月と5月は「ほぼ平年並み」の見込みです。
【ことしの夏は暑い?】
また、6月から8月の「夏」の天候の見通しについて、太平洋高気圧の北への張り出しが強まることなどにより平均気温は「平年並みか高い」と予想され、“暑い夏”になりそうだということです。
2月17日の地震 2005年西方沖地震との関連は?
*気象台の資料より
2月17日に福岡県北西沖を震源とするマグニチュード4.3の地震が発生し、宗像市で震度3、福岡市などで震度2を観測しました。
この地震と、2005年に発生した福岡県西方沖地震(福岡市などで最大震度6弱観測)との関連について気象台は「かなり距離が離れているので関連はないと考えている」としています。
また「宗像市の沖ノ島付近から朝倉市にのびる『西山断層帯』からも約15キロ離れており、西山断層帯での地震でもないと考えている」としています。
今回の震源付近はほとんど地震活動が見られず、この領域で発生した地震で震度1以上を観測したのは、福岡県の震度データの活用を開始した2002年以降初めてだということです。
気象台によりますと今回の地震の詳しいメカニズムは分かっておらず、引き続き注意深く監視していくとしています。