福岡県では今シーズン一番の非常に強い寒気が流れ込み、警報級の大雪やかなりの低温となるおそれが出ています。けが人や断水など影響が広がった2016年に匹敵するような今回の寒波。福岡管区気象台と国土交通省九州地方整備局は「予定を変更するなど不要不急の外出は避けてほしい」と呼びかけています。
【24日夕方には積雪のおそれ】
1月24日~25日にかけて九州北部地方の上空約1500メートルにはマイナス15度以下の今シーズン一番の強い寒気が流れ込む見込みです。24日の日中は気温が下がり続け、夜には九州のほぼ全域で気温が氷点下になる見込みです。
雪は24日午後から次第に強まる見込みで、夕方以降は平地でも積もる可能性があります。
雪のピークは24日夕方から夜遅くにかけてで、警報級の大雪のおそれがあります。
【2016年1月は広範囲で交通障害が発生】
今回と同じ程度の厳しい冷え込みとなった2016年1月の記録的な寒波では、九州全域の高速道路や主要幹線道路で通行止めや交通渋滞などの交通障害が発生しました。
九州自動車道が通行止めとなり、国道3号でも大規模な渋滞が発生し、太宰府IC付近から広川IC付近の間の所要時間は、通常約1時間のところ約6時間かかるなど影響は深刻でした。
【今回も深刻な交通影響のおそれ】
国土交通省によりますと、今回も2016年と同様に九州の広い範囲で高速道路や主要幹線道路の通行止めが発生するおそれがあるということです。また、高速道路と並行する国道が同時に通行止めになる場合があるとしています。
【不要不急の外出は避けて】
国土交通省は「立往生などが発生する危険性の高い大雪が見込まれているため、外出する予定を変更するなど不要不急の外出は避けてほしい」と呼びかけています。
また、ノーマルタイヤの車両は立往生しやすく、深刻な交通渋滞や通行止めを引き起こすおそれがあるため、やむを得ず車で出かける場合は冬用タイヤやチェーンを必ず装着してほしいとしています。