澪(みお)つくし
銚子を舞台に、旧家の娘と網元の息子のラブストーリー。
2022年1月31日(月) 更新
(31)
犬吠埼の灯台で惣吉(川野太郎)と会う約束をした日の朝、千代(岩本多代)が倒れてしまい、かをる(沢口靖子)は家に足止めを食ってしまう。急を聞いて学校から帰ってきた英一郎(鷲生功)は、家で手伝いをしているかをるに、約束の犬吠埼へ行けと言うが、そんなわけには行かず、といって家で出来ることもなく、無力な自分が歯がゆい。惣吉は、日が暮れるまで待っていた。一方かをるは、その夜一人泣くことしか出来なかった。